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NYのゆーみん

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Oct 14, 2004
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カテゴリ:恋愛
友達のAちゃんが久しぶりに電話をかけてきた。

Aちゃんは去年の年末から今年始めにかけての浮気が旦那にバレたのがきっかけで、浮気の歯車が急回転している。旦那にバレた時の浮気の相手は一回りも違う年下の彼だった。でも遊び心一杯の彼は、旦那に浮気がバレた事で次第にその関係を終わらせた。

でもAちゃんの浮気は終わりではなかった。逆に開きなおってしまったのだ。すぐ新しい彼を見つけたAちゃんは、その彼と本気になった。その彼もまた奥さんのいる身である。たまたま彼の奥さんが日本に帰国中という事もあって、Aちゃんは彼の家に寝泊まりするようになった。大好きで、大好きで、いつも一緒にいたい、そう思える恋愛は本当に久しぶりだった。

結婚生活には不満はあったが安定していた。ただ男と女の関係が全くと言っていい程無くなっていた。旦那から求められるのがAちゃんには苦痛だった。子供を欲しがる旦那に、「まだいいよ。」そう言って逃げていた。彼の子供が本当に欲しいのか、自分でも解からなかった。その代わりに去年のクリスマスに2匹目の猫を引き取った。

Aちゃんと旦那さんの出会いも不倫から始まっている。Aちゃんの旦那さんは、学生時代から付き合った彼女と5年程同棲していた。二人とも適齢期と呼ばれる時期になり、当然の如く結婚した。結婚とはそんなもんだと旦那さんは思った。そして結婚直後にAちゃんと出会った。デートを重ねる中に好きという気持ちが大きくなり、プラトニックな関係であったにも関わらずAちゃんの旦那さんは奥さんにその事を告げた。その後は事が全てスムーズに進んで行った。

Aちゃんと旦那さんは数ヶ月後に入籍した。それから6年。Aちゃんが好き放題しても何も怒らないAちゃんの旦那さん。その姿は回りで見ている人達にけな気に映った。そして今回のAちゃんの浮気から本気になった恋。旦那も薄々は気付いていたかもしれないけれど、Aちゃんの浮気はこれが初めてではなかった。Aちゃんの行動に堪り兼ねなくなった旦那はAちゃんを家から追い出した。Aちゃんの帰って来るのを待ち続けてはいても、そんな日が来る事がないのを知っている。

Aちゃんの新しい彼は20歳そこそこで結婚し、その長い結婚生活に最近はズレを感じていた。Aちゃんと付き合いだした事で別れるきっかけになると思った。付き合い出して間もなくして奥さんにAちゃんの事がバレて、彼も家を出された。路頭に迷った二人は知り合いのところを転々とする生活を始めた。

独立心のある勝ち気なAちゃんは、全ての事を仕事をこなす様に進めていくタイプ。その反対に彼はマイペースで少しずつ自分の中で納得しながら進むタイプ。だからAちゃんが行く先を決めて、それに着いて行く形になっている。Aちゃんは彼にリードして貰いたいと思っているのに。そこに衝突が起きる。ケンカするけど、一緒にいたい気持ちと体を重ねる事で振り出しに戻る。そんな事がずっと続いている。

「大丈夫だから。心配しないで。」

そう口癖のように彼は言う。なのに行動に出てくれない。Aちゃんのストレスは溜まる一方。周りの友達や同僚はAちゃんがどうして彼と一緒にいるのか理解出来ない。でも何もしない。だってAちゃんも彼も30代半ばの大人だから。

Aちゃんからの電話は数週間前に残したメッセージのコールバックだった。

「今夜何してる?」

「ジムに行ってから野球を見る予定。」

「今日仕事が休みだから急だけど会えるかなと思って。」

「いいよ。でもジムにだけは行きたいけどいい?」

「うん。それと、お願いがあるんだけど。今日の夜泊めて貰ってもいい?」

「いいよ。どうしたの?大丈夫?」

「うん。色々あって。話せば長くなるけど。新しいアパートに明日から入れるけど、今いるところにはもういれないから。ごめんね。」

「いいよ。今どこ?」

「私まだダウンタウンにいる。」

「OK. じゃ近所に来たら電話して。」

それから夜中2時近くまでAちゃんとの会話が続いた。私に出来る事はAちゃんの話を聞いてあげる事だけ。息も止まらぬ勢いで話すAちゃん。途中、言葉が途切れたAちゃんの頬に一筋の涙が零れた。

人生は選択の繰り返し。朝食にコーヒーにするか、紅茶にするか、それも小さな選択のひとつ。その選択ひとつひとつの上に次の選択が重なって行く。人生の選択を迫られる時は崖っぷ地に立たされた気分になる。そのまま谷底に落ちて行くか、それとも向こう側に架っている見えない橋を渡る事が出来るか。

自分の気持ちに正直に生きる。それは素晴らしい事だ。だが感情だけが走り、思いやりや優しさを忘れた自分本位の行動で自分の心も、周りの心も傷ついた先に果たして橋は架っているのだろうか。

選択を迫られた時、叡智と良き判断によって決断したい。そして傷つく心がないように、そう願いたい。





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Last updated  Oct 15, 2004 11:36:03 AM
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