カテゴリ:京都良いもの
. 北村徳斎帛紗店(きたむらとくさいふくさてん) 1712年(正徳2年)の創業で今年丁度300年の記念の年を迎える老舗です、茶道帛紗(ふくさ)の日本唯一の専門店です 徳斎の屋号は、裏千家十四代淡斎家元から授かる 茶道家元の本拠地、京都の寺之内通りに店を構えられるが、店先には生成りの無地の暖簾と朱の布地が下がっているだけで一見何のお店か判別できません、私もこの西陣のこの通り何百回も通っていて仕事外の門外漢で判らなかったお店です ふくさと云えば一般的にお目にかかるのが慶弔の熨斗袋を包むふくさ、またおめでたい折に広蓋と併せて使う掛けふくさ これを袱紗(ふくさ)と表し、それより少し小さいものを帛紗とよびお茶事に使われています(縦9寸・横9.5寸のもので、手帛紗ともいわれます) 店内入った玄関と(右)表の間 (商いのお店が先ずお客さんを迎え入れる部屋です) 帛紗にはお茶道具を拭い清め、お点前の際取り扱いに使われる京友禅で染め上げられた染めの帛紗と古裂地の柄を用い織られたお運びとお茶碗やお道具を敷く西陣織の織帛紗があります 写真は古くから伝えられている裂地、ともに織物です 絹の風合いと色調を大事に守られ、茶道各流派の数多くの帛紗を作られていて、そのはんなりした穏やかな色調の帛紗は一般に「徳斎調」と呼ばれ茶道関係者の間で高く評価されています 写真は京友禅処で染め上げられた友禅帛紗です (左)友禅「利休梅ぼかし」の赤と青 (右)塩瀬の無地帛紗 「紫・真」と「朱・特優」です(それぞれ色の名称です) 徳斎さんの帛紗は手に馴染みやすく、お道具に合った優しい風合いが評判の品物です 古帛紗・出帛紗で名物裂の柄を用いて西陣にて織られたもので、織の種類により緞子(どんす)・錦・紹把(しょうは)・間道など数多くの柄を作られています 拙宅にあります帛紗とお茶碗をセットしてみました 他に帛紗には塩瀬の色帛紗、お稽古用無地帛紗などがあり、仕覆(茶器・茶入の袋)、お袖落し(懐紙入れ)、楊枝入れ、茶扇子などのお取り扱い商品も多数あります 大正時代当時の今日庵・宗室家元よりの帛紗調整専任店の依頼証と(右)北村徳斎帛紗店のお品物などに標されています伝統の登録商標です (左)裏千家・今日庵宗家 と (右)表千家・不審庵宗家 です ともに上京区小川通り寺之内上るに並び所在します(堀川寺之内東入です) ........................................................................ 京都市バス 「堀川寺之内」下車 西へすぐ 北村徳斎帛紗店HP URL---http://kitamura-tokusai.jp TEL075-414-0294 ------------------------------------------------------------------------ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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