カテゴリ:TVの国がくれる幸せ
「すいか」というドラマをDVDで観ました。
「めがね」という映画を観て、とても癒されたので 共通項のあるこのドラマが妙に観たくなったのです。 でも、観て、正解。 明日、朝、起きてごはんを食べて、そして、働いて 家に帰ってくる、そんなことがとても楽しみになるドラマです。 主人公(小林聡美さん)は信用金庫に勤める34歳。 このままでいいのだろうか!?と殆ど悩んでいる日本人ですが、 彼女ももれなくそう悩んでいる日本人のひとり。 そして、10話までのドラマで、彼女にはたいして変化は起きません。 恋愛が始まるわけでもないし、仕事を変えるわけでもない。 でも、1話目で会社に出かける彼女と最終回の10話目で 会社に出かける彼女はどこか違っています。 そう、変わらない日常にこそ、かけがえのないものが 詰まっている、そんなことに気づいた彼女は、 同じ会社のデスクに座っても、 このままでいいのだろうか?と悩むよりも このままを楽しもうという彼女に切り替わっているのだろうと思います。 そして、そんなふうに、日常の楽しさを教えてくれる 脇をかためるキャストもとっても素敵です。 エロ漫画家役のともさかりえさんは、この人って 名脇役にもほどがあるって思うぐらい、 二番手の魅力にあふれていて、 姉の死と新たな出会いに葛藤する絆ちゃんの役を見事に演じていました。 そして、大家役の市川実日子さんも実に表情豊かで可愛い。 ほんと見ているだけで、楽しくなる存在でした。 それから、大学教授役の浅岡ルリ子さんが、それはそれは 綺麗なのに驚き。「私は厚化粧が好きなのよ」って台詞もあったけど、 化粧というよりも、存在そのものが綺麗で 年を取っていっても、美人はこんなにも長持ちするものなのかと ほんとに感動しました。 それから、3億円を横領して逃亡中に馬場ちゃんを 演じた小泉今日子さん、とっても素敵でした! 日常の大切さを伝えるシーンもほんとにすごくありがたく、 梅干の種が残っている朝食後の食器、掃除機の音、 庭に水をまくこと、そんな日常のささやかなことが 3億円よりもブランド品よりももっともっと大事ってことを 本当にしみじみと教えてくれました。 小泉今日子さんって、元アイドルだけど すごく素敵な女優さんになってるな~って思います。 もちろん、主役の小林聡美さんも、この方の人間的魅力ってすごくて 普通の人を演じているのに、なぜかひきこまれ ずっと見ていたくなから不思議。 ほんとにどの女優さんも素敵だったし、 人間、毎日、食べて、眠って、働いてってことの そのどれもが大切で、味わって過ごすべきものだと 教えてくれます。 とかく華やかなことを望んだり、人の経験できないことを経験したいって思ったり、 日常とは正反対にあるものを求めがちだけど、 日常こそが、失った時に何億円を積んでもほしいと思うぐらい 価値のある宝物だとこのドラマで学びました(*^_^*) あと、台詞の中にあった木星のエピソードもすごく心に残りました。 木星が隕石をはじいてくれているから地球は守られている、 でも、地球の人は木星が隕石から守ってくれる存在だと 生きている間に木星に感謝するもこともない。 木星がもう少し温度をあげれば太陽と同じように 地球人からも感謝される存在になれるけど 太陽と同じ温度の星になってしまったら 太陽と木星が2つあることで、地球は熱くて人が住めなくなってしまう… だから、木星は太陽の脇役で我慢して 地球人の誰からも感謝されることもないのに 今日も隕石をはじいてくれている… 今まで生きてきて、木星のことなんか考えたことも なかったけれど、この話を聞いて木星を見る目変わりました。 同じように私たちは、いろんな星や生き物や見知らぬ誰かに 支えられて生きているのでしょうね~。 大恋愛なんてしなくても、出世なんてしなくても 明日も1回1回の食事に感謝して、人との会話を楽しんで そして、毎日を面白がって生きていける人になりたい、 そんなことをこのドラマですごく感じました。 皆様も一度、観てみてくださいね~(@^^)/~~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年10月07日 08時01分12秒
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