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夜中、自分のスマホに
公衆電話から着信があった時。 (怖すぎて取れなかった) 入社して間もない 冬の職場の旅行のこと。 新潟のホテルで寝ている最中に 背中側のパンツの紐を 「パン」とやられて(引っ張って離される状態) 目が覚めた時。 (周りの人間は酔って熟睡中で そんな事できる人はいなかった) 目覚めた時 しんとした 肌を刺すような不穏な空気感が漂っていた。 その後、不審なメールが来るようになった。 内容は事情により言えない。 学生時代、 実家に住んでいた時に 私の部屋の隣には ふすま一枚隔てて隣に祖父の部屋があった。 祖父は、祖母に先立たれ 痴呆が進み 私も含め家族、特に両親は その対応にかなり難儀していた。 そのせいで家族は常に険悪だった。 私の部屋にも祖父はよく 「飯を食べてない!」 と、目くじらを立てて 怒鳴り込んできたものだ。 (実際はしっかり食べている。 食べた後1時間くらい 酷いと数十分で怒鳴り込んでくる) 祖父は 昔気質の職人気質で 一歩も引かなかった。 おじいちゃん子だったので それでも私は祖父が大好きだったのではあるが。 そんな祖父は 夜中目覚めた時 「黒い人間」がベッドの周りで 足の踏み場もないほど ぎゅうぎゅうに雑魚寝しているということを たびたび話すようになった。 痴呆が進んでいることもあり 家族は皆、 そのせいかと考えているようだったが 隣の部屋で生活している私にとっては 気が気ではなかった。 また、痴呆といっても 幻覚のような話は今まで 全くしていなかったことも気に掛かった。 そんな話をするようになった後 程なくして 祖父は亡くなってしまった。 祖父が見たという あの「黒い人間」とは 一体なんだったのだろうか。 余談 祖父は超がつくほどの ヘビースモーカーで ハイライトのたばこを 毎日スパスパ吸っていた。 反面、 祖父の息子である父は 根が真面目なこともあり 全く吸わない。 そんな父も 祖父がタバコを吸う様は 俳優のように様になっていると よく言っていた。 ある種の憧れのようなものも 少なからずあったかもしれない。 祖父の 若い時の写真を見ると 確かに男前でハイカラであった。 シベリア帰りの男は 伊達じゃないのだ。 新装版 凍りの掌 シベリア抑留記【電子書籍】[ おざわゆき ] 祖父が 亡くなる少し前のこと。 祖父は父に 「付き合え」といって たばこに誘ったそうだ。 そんなことを祖父から言われたのは はじめてで 父は狼狽しながらも 慣れないたばこに火をつけて 祖父に付き合ったのだという。 2人が吐き出す煙の中で どのような会話を交わし どのような想いが交錯したのだろうか。 それが 祖父にとって最期のわがままであり 父にとっての最後の親孝行となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.14 01:39:20
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