チンプナポエム
何年も前、
庭に植えた薔薇が
今年はとても綺麗に咲いた。
その薔薇は繊細で
咲く年もあれば
咲かない年もある。
咲いた薔薇というものは
ただただ、
息を飲むほどに美しい。
殺風景な庭に一輪の薔薇があるだけで
特別な想いに駆られるのは何故だろう。
人生なるものもそれと一緒だと思う。
一輪あれば生きられる。
どれだけ荒れ果てていようとも。
一輪あれば十分だ。
人ってのは存外強くできている。
庭から見る猫2匹が何だかとても愛らしい。
いつもと違う角度から見てみることは
何か新しい発見に繋がる。
物事に行き詰まったら
試してみる価値はありそうだ。
この世界に先の見えない真っ暗な
トンネルなど有り得ない。
必ず光はあるはずだ。
今朝見た夢の話。
自分の乗っている飛行機が
強風により水平を保つことが出来ない。
そこへなんと
旅客機が2機接近してきた
そのうちの一機が私の乗る飛行機と接触し、
片翼が大破した。
そしてそのまま
私の乗る飛行機は地面に不時着した。
私は
これは夢だ!
と強く思った。
有り得ないと
生にすがりついた。
現実でも瀕死の事態に陥ったら
逃避しようとするのか。
人ってのは存外
弱く脆く出来ている。
肌を刺す太陽に生を感じる。
そんなことを考えながら
私は綺麗な薔薇に
水をあげていた。
来年また咲くことを祈りつつ。
咲かない人生を思いつつ。
枯れ生く人生を思いつつ。