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朝刊を開いた途端、漢字研究の第一人者、白川静逝去の記事が目に入り、本当の研究者が、また一人世を去ってしまったと絶句する思いだった。
96歳という年齢は、決して早いとは言えないだろうが、誰もたどり着けないその研究領域を思うと、まだまだその成果を発表し続けてもらいたかったと残念でならない。 研究に没頭した様子を語るエピソードは多い。しかし、そんなことを言わずとも、字書3部作ひとつだけ見ても、その業績の偉大さ、そこへたどり着くまでの研究の困難さは、並大抵のものでないことが誰の目にも明らかであろうと思う。 私が彼のことを知ったのは、宮城谷昌光の中国時代小説(「天空の舟」か何か)だった。そこに取り上げられている漢字の成り立ちの面白さに惹かれた。そうしているときに「字統」を手にして以来、すっかり白川静の世界に引き込まれてしまった。 まさに不世出の研究者であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月03日 01時56分30秒
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