人工知能という名の人工無脳
みなさん人工無脳って知ってますか。
名前の通り無能なプログラムです。
ふわっと言うと「人工無脳」って言う場合、世間では Chatbot のことを指します。
Chatbot と言うと有名なのだと女子高生AIのりんなとか, Siri とかですね。
おしゃべりできるプログラムの事です。
例えばりんなに「おほよう」と夜20:00に LINE でメッセージを送ると,
「おはようございます!」と元気に返事をしてくれます。
結構遊んでると、面白くて本当に人間入ってるんじゃないかと錯覚しますよね。
一見するとこんな賢そうなのになんで人工無能と呼ばれるんでしょうかね?
誤解を恐れず言うと中身が結構単純なので、あんまり知能っぽくないからです。
人工無脳がやってる事は基本的には,
辞書に返答パターンをめっちゃ覚えさせておく何か聞かれたら, その返答パターンの中から最適なものを選ぶ以上です。
あらかじめおはように対する返答をいくつか用意しておいて、適当に選ぶ訳ですな。
「それだけできたら俺より賢いよ、挨拶できるぶん人工無脳の方が格上。」
そう考える人もいるかもしれませんが、私個人としては人工無脳は文脈を理解する能力に乏しいところが一番の無能ポイントだと思ってます。
例えば、夜の8時に「おはよう」と言っても「遅いね」とか突っ込んでくれません。
あと基本的に一回の質問に対して一回返事する事で完結してるので、
人の話を長い間きいてまとめるとかできません。
無能ですよね。
多分この辺をなんとかしようとしてる研究とかあるんでしょうけど、
私は最近どうなってるのかはよく知りませんね。
知る限りでは 1. の辞書のところを深層学習を使って、暗記するだけでなく生成させるとか、
2. の適切な応答の選び方のところに深層学習を使ってやるとか、基本そんな感じだと思います。
なので文脈の理解とかってまだ結構きついんじゃないですかね。
専門で研究されてる方がいて、対話システムの現状に詳しい方がおられましたら、
コメントで補足お願いします。
ともあれ雑談って人工知能にとってはかなり難しいスキルなんですよ。
Chatbot と会話して遊ぶときは、その変を意識しつつ的外れな返しが来ても、
無能たちの成長を暖かい目で見守りましょう。
今日の話をまとめると
おしゃべり人工知能は人工無能です
以上。
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