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カテゴリ: ピアノ練習あれこれ
私は、これまで教則本の類といったら、ハノンやらピアノのテクニック、そしてブラームス51練習曲をあれこれ弾き散らかしてきた。しかし、ハノンやピアノのテクニックはどうしても弾いていて飽きてくる(おいおい)ため、いつの間にか私の練習メニューから消えてしまい、現在はブラームスの51練習曲だけが残っている。
ブラームスの51の練習曲?、あまり聞き慣れない練習曲集だと思うが、ツェルニーやクラーマー等といった練習曲とは異なり、あくまでも指訓練のための私的練習曲集(楽譜の解説の言葉を借りていうならば)である。以前、ハノンのちょっと難易版と紹介してしまったが、これをブラームス自身のテクニックの維持、そして弟子的にも使用していたのだとか。 この曲集は、特に左手の訓練にも良く、また、指を広げたり、逆に半音階的な動きを学んだりと、実際のレパートリーに応用できるものが幾つも盛り込まれており、なかにはかなり難儀なものもあるものの、私も実に重宝している1冊の本だ。 ところがこのブラームスの練習曲、行儀良く1番からいざ始めようとすると、いきなり挫折への扉を開いてしまう。それは校訂者(青山三郎氏)自らも解説で語っていることであり、そのためか、比較的とっつきやすい曲順を指定してくれているのはかなり親切である。 しかし、しかしだ・・・私は久々にこの解説を読み直していて、思った。 この練習曲の練習のしかたについてであるが、解説を抜粋すると 「一気に長時間することは肉体的にも精神的にも非常に危険をともなってきますので、辛抱強く、毎日短時間(1~3時間くらい)練習をして、決してむりをしないようにしてください。そうすることによって、指、手首、腕は大いに発達し(以下省略)」 この曲集だけを1~3時間弾けと?それも1時間はまだしも、3時間を「短時間」を言い切られてしまうと、これはもはや素人相手に語られているものではないのでは?と、ふっと気後れしてしまった。 す、すみません、30分で勘弁してください・・・ えっ、そんなことだからなかなか進歩しないのだって?? だいたい日々の練習で「3時間」を捻出するのも結構大変だというのに。 しかし、全24調スケールをやり出すとそれだけでも30分近く経過してしまう。つまり、私のスケール速度が遅いということか。まぁ無理な早弾きは手を痛めるだけ、と自覚しているため、これも仕方がない。 まだまだ、ひよっこなのである。自覚せよ、自分よ。 ---------------------------------------------------- 本日のピアノ練習メモ ●ブラームス51練習曲 #07~#10 #07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。 #08:アルペジオ練習。 #09:各指を広げる運動 #10:5指押さえながら他指の均一運動。 ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #16 #16:3-4-5指トリル練習。楽譜見開き2ページ目は課題が多く、21~24小節は指使いで戸惑い気味。音ミスもまだ多し。更に25~30小節は5,6拍目の右16分音符の音が貧弱。31~35小節の左右交差についてはパターンさえ身体で覚えてしまえばOKなのか、昨日のような戸惑いが消えていた。 ●バッハシンフォニア #01~#08 #01~07:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。 #08:弾きこみ段階。ここ数日様子をみて安定して弾けるようになったら次へ。 ●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.457は本日お休み ●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04 04インテルメッツォ:弾きこみ段階。しかし今日は何故か腕に不要な力が入り気味で音ミスも多し。疲れ気味か。 ---------------------------------------------------- 本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回) ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08 ●バッハインヴェンション #01~08 ---------------------------------------------------- 本日の試し弾き ●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5 ゆっくりテンポで冒頭~中間部のアルペジオ部分までを中心に練習。テンポはぐっと落として丁寧に。その甲斐あってか、冒頭部についてはかなり勘を取り戻し気味。しかし中間部のアルペジオはまだまだ指慣れしていない状況。楽譜をみながらオロオロ弾いている状態だ。とにかく進行に慣れることが先決。(試し弾きといいながらここ数日、この曲にかなりの時間をさいているような気がするのは・・・気のせいではないだろう) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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