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カテゴリ:映画・読書
オール・アバウト・マイ・マザーは さまざまな母についてのエピソードである。 息子を亡くした母 の夫はニューハーフであったし、 息子の死後 関わることになった大女優の 娘は、麻薬中毒になっていた。 亡くなってしまう息子 と その母。 そのニューハーフの父親は、 別な女性を妊娠させ、消えてしまうが、 彼女にはエイズがうつってしまっていて、 出産後亡くなる。 その女性の父親は既に痴呆が進んでいて、 娘のこともわからない。 娘の母親は その父の世話で疲れきっている部分もあって、 娘が自分の行き方を選ぶのを受け入れられなかった。 最近 映画やドラマを見るたびに思う。 支配 という意識もなくて、 他人を思い通りにしようとする人々の多いこと。 過去の栄光や 傷から逃れられない人々。 人間関係から逃げたり引いていこうとする人々。 そして ちゃんと関係を作ろうともがく人々。 一人の人間の中にも、いろいろな場面があり、 時期があり。 そうやって物語はできていくのである。 物語の終盤に登場したニューハーフの「父親」は、 美しい顔で、子どもの写真を見ながら泣きじゃくる。 この映画には、まともな男は出てこない。 もちろん父親らしい父親も一人も出ていない。 母だけがいる。母性だけがある。 生きていたら息子が書いたかもしれない物語を 彼を亡くした母が生きていく。 自分の母を思い、 「母」としての自分を思ってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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