ケガが好き
病気は嫌いだけど、ケガはワリと好きだ。ケガと言っても私は用心深いので滅多にケガはしない。したとしてもたかがしれている。なのでこの場合好きというのは「ケガと言っても私が過去にした程度の軽いケガ」であって大ケガはもちろん嫌い。では、なんでケガが好きかといえば、回復の過程がハッキリと見えるからだ。実は、この夏(私にとっては)大ケガを2つした。ひとつは、道路でジーパンが破れるほどに転んで両膝をケガした。これは、時間に間に合わなくて必死で走ってどうにか間に合いそうだと一息ついて、さてもう一走りしようとして転んだのだ。その時、一瞬何が起こったのか分からなかった。私のイメージの中では、体は完璧に前に進んでいたのにどうも疲れきった足が動かなかった・・・・・・らしい。そう、あの運動会で、往年の自分はもっと早く走れるとイメージしていて実際がついていかず、100メートル走のコーナーでコケるお父さん状態。もうひとつは、車のドアに指の爪を挟んだこと。こんなこと、ん十年生きてきてはじめて。すべては夏の暑さのせいだ。暑さが私から体力と気力を奪ったのだ。初めの頃こそケガは痛い。しかし、序所にその傷が乾き癒えてくるのを見るのは楽しい。皮膚が赤から青、そして黄色に変わって治っていく様。カサブタがポロッと剥がれた時など、思わずオオー!!と叫びたくなる。そうやって、毎日、朝ベッドで傷の様子を見るのが最近の楽しみなのだ。ヒザのキズはほとんど治った。あとは手の爪だ。こちらは大きな血豆になっている。これがズンズン上に上がってくるのが、また楽しみなのよね。