おかみの日記

　現在３歳の次男は、夫が魚を仕入れに行くときは必ず一緒に行きたがる。

それは（将来、幡多郷を継いだ時のために今から勉強しておくのだ）などという

殊勝な心がけからではなく、ただただジュースを買ってもらいたいからだ。





次男の持つ情熱のおよそ７割はジュースに注がれていると思われる。

ジュース命

 

それもイチゴジュース。

道の駅の自販機でイチゴジュースを買ってもらえることが、

目下の彼の一番の喜びなのだ。


しかし、残念なことに、魚の仕入れは次男が保育園に行った後に行われるので

彼がジュースにありつけるのは、日曜日とか祭日くらいで滅多にない。


初めはそれで満足していたのだが、最近はいけない。


大麻を覚えてしまった某有名私立大学の学生のように

抑制が効かなくなってしまった。


ことあるごとにジュースを欲しがるようになってしまったのだ。







特に保育園からの帰りがヒドイ。

保育園から家の途中にジュースポイントが３ケ所程あり、

敵（すでに敵？）はそれを熟知しており、

車がそこにさしかかるたびに


ジューチュ買って！！、ジューチュ！！、ジューチュ！！


とうるさい。


「おうちに帰ったらリンゴジュースがあるよ。」と言ってもダメで、

イチゴジュース、それも小さなパックのストローのついたものでないと納得しない。


昨日などはあまりにうるさいので


「そんなにイチゴジュースばっかり飲んでると、お顔がイチゴになっちゃうよ。」

と脅かすつもりで言った。


すると

「じゃあ、リンゴジュースだったら？」と聞いてくるので

「お顔がリンゴになるよ。」

「じゃあ、バナナジュースだったら？」

「お顔がバナナになるねえー。」



・・・・・・・・・・・・・・　　しばし沈黙。


「じゃあ、コーラ買って！！。

だってコーラなら果物じゃないから大丈夫でしょう。」


ム・ム・ム・ム


３歳児あなどりがたし。


でも、コーラは買わないケチな母であった。