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カテゴリ:徒然日記
係りの顔なじみが、「ヘッドライトが一方切れてます。」と 教えてくれました。 当然、夜でもありますから、その場で交換をお願いしました。 チョット時間がかかっていたので、 室内タオルで、いつもは拭わないような、 スキマに布の端を突っ込んで、 ごしごし磨いたり、埃を取ったりしていました。 特にハンドル周りが気になり、タオルの両端を持って、 ハンドルと機器のスキマなど、念入りに、 ゴシゴシふき取りました。 この時間の、この余計な神経質な清掃作業が、 後でとても信じられない悲劇をまねくことに なろうとは、知る由もありませんでした。 車の中もきれいになり、ヘッドライトも球も新品になり、 伝票にサインをしました。 「お気をつけて~!!」 スタンドの顔なじみの声に送られて、人絹道路に飛び出しました。 小雨が降っていました。 ラジオからは、太田裕美の木綿のハンカチーフが流れていました。 恋人よ~♪ 僕は旅立つ~♪ ああ、卒業や別れの季節だなあ。 妙にセンチになったりしたのです。 すると縁石の段差を越えた時、 車が「アッハンアッハン」と、クラクションが 鳴ったような気がしました。 空耳かなあ~と思いながら、更に走ると また「アッヒアッヒアッアアアン!!」と今度ははっきり振動に 合わせてクラクションが反応するではありませんか。 ムムッ、何だかおかしいなあ~。 このときフリーマインドは、まだ面白半分だったんです。 更に走りながら、車線の中央の黄色いラインを 踏んでみました。 いつもは、ガーラガラーガーラと小気味よいタイヤ音がする、 あの黄色の線です。 すると振動に合わせて 「ブブブブブブブブブウブブ」と鳴っています。 こりゃ只事じゃあないと判断して、 小雨降る2号線バイパスの下を大きく Uターンしてハンドルを切りました。 とたんに 「ブーーーーーーーーーーブーーーーーーーーーー」と 鳴り止まなくなるではありませんか。 契約ガソリンスタンドに早く戻ろう。 「ブッブッブッブッブッブッブ~~」 契約ガソリンスタンドに早く戻りたい。 ラジオからは、木綿のハンカチーフがまだ流れています。 恋人よ~♪ 僕は~僕は ああ 帰れない~♪ バかヤロ~、僕はあのスタンドに帰るんじゃあ!!! そう思い、気はあせるのですが、振動に合わせて、 クラクションは鳴りっぱなしです。 周りの自動車は、好奇な目で見ています。 「アブッアブッアブッアブッ」 前を走る車は、どんどん車線を変えてはくれます。 怖い人の運転の車がいませんように!! 「ブーーーブブブブブ ブッフブッブッブッフ」 浜野の交差点の信号も、 ちょうどタイミングよく右折に変りました。 あと少しあと少しで、スタンドに着く~。 車は鳴る鳴る、周りは見る見る。 スウッとスタンドに車を滑り込ませましたが、 スタッフは怖い人が乗り込んできたかと、身構えています。 「あれフリーマインドさん、なんでえ、なんでえ」 「エエエ~ 鳴り止まない??」 給油に来ていたお客さんも、車に寄って来ます。 「どしたんなら どしたんなら エンジン切ってみい」 もう大騒ぎです。 スタンドでも当分クラクションを鳴らしたあとで、 やっと原因が分りました。 後の祭りですが、本当に赤面物です。 原因ですか? ヘッドライトの交換の待ち時間に、ハンドルと、 シャフトの間にタオルを入れて、磨いたのです。 ちょうど、人がお風呂で足の指の間とか洗うように、 タオルをピンと張って、隙間に入れてゴシゴシです。 そのとき、不用意に部品の一つを破損させたようなのです。 その部品が金属のリングであった為に、 クラクションの電気接点に触れ、振動の たびに接触を始めたらしいのです。 極めつけは、大きくハンドルを切った時、 触れていた程度の金属が、がっちり電極の 接点に食い込んだらしいのです。 スタンドでは、ハンドル周辺をメンテしてくれ、 欠損部品をスキマから抜き出してくれました。 ああ助かりましたあ・・・です。 しかし磨きすぎも考え物だという事が、 よーくわかった一時でした。 でも一つ分かった事があります。 クラクションを鳴らすと、結構車線を空けて くれるものだということです。 でももう生涯に鳴らすクラクションは、 今回使い果たした心境です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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