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カテゴリ:ラット・ローチ・衛生害虫・害獣編
アドバイザーの講習会を受けました。 大変にしっかりとされた女性の講師で、 内容にウソがないことや、実体験に基づいた 報告であることが本当によくよくわかりました。 特に印象に残った言葉に、 「キッチンが人生を左右する!」 というフレーズがありました。 害虫コントロール業の私は、全く意識していなかった のですが、家を建てるとき、台所の工事などは 「雑工事」の一部という認識だそうです。 私も自宅を新築した経験がありますが、 厨房レイアウトや、ユニットバスの 種類をカタログを見たり、展示場で確認することに とても時間を割き、楽しい思いもしたので、 単なる雑工事の一部と考える工務店もいると きいて、ちょっとビックリしました。 で、そのことで判ったのですが、 冒頭の写真などがいい例だと思うので紹介します。 これはグループホーム(以下GH)のキッチンです。 知らない人がいるので、あえて申しますと、 GHというのは、認知症の方が家庭的な雰囲気の中で 人生の終の棲家として、一般住宅のような建物で 一ユニットが9名の認知者と、介助者で生活する施設です。 つまり私の業務としての問題は、 この「家庭的な雰囲気」にあります。 結局、役所の基準で建物が作られるのですが、 家庭的な雰囲気を作るため、たとえばシステムキッチンも、 一般住宅用のものが導入されています。 考えて欲しいのは、そのキッチンで、9名の入居者と、 その人のお世話をする介助者の食事を、最低一日三食は 作り続けるわけです。 今の一般家庭で、これだけの食事を作り続けている キッチンが一体何世帯あるでしょうか。 まず皆無に等しいでしょう。 こんなに稼動するキッチンなのに、ずいぶん安い普請の システムキッチンが導入されています。 この写真は、上部写真の下裏側ですが、 ここにローチが大量に生息し、駆除を行いました。 一日45食以上作るキッチンですから、 傷みも激しく、ましてテーブルトップのコンロが 収まる部分に、下受け皿がないので、上部からにじんだ油が 全て最下部まで垂れているのです。 赤い枠は、油の雫が正に垂れようとしている部分。 青い枠は、垂れた油で、黄色く変色した システムキッチンの内部です。 講師の女性のように、「キッチンが人生を左右する」と 信念を持っているアドバイザーの助言があれば、 建てて3年ほどで、ここまで傷むキッチンには ならなかったはずです。 どのような仕事をするときにも、 やはり一番大事なのは、専門知識に基づいた 心溢れるアドバイスと作業だと思いました。 あなた様も家を建てるのなら、このようなアドバイザーが 窓口にいてくれる会社に相談されてはいかがですか。 少しぐらいアドバイザー料がかかっても、 安い買い物にきっとなることでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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