念願4
その場を立ち去りがたく,故人を偲んでしばしTさんと立ち話。ほどなく,後ろから農作業に向かうと思われる軽トラックが。何せ駐車スペースがないので,車は道(らしきもの)の上に停めてあった。速やかに車をどかして,ナビに地点登録を済ませ,そのまま帰路に。来た道を戻ればいいだけの話だが,私にはそれができない。同じ道でも行きと帰りとは「別モノ」なので…。すべてTさんにお任せ。あんなわけのわからない道が全てインプットされているなんて,Tさんの頭脳には脱帽。ようやく,往路の三叉路へ。時に,午前11時過ぎ。道に迷うことを覚悟し,かなり余裕を見ておいたのだが,思いのほか順調に来てしまった。この日,私は通常通りの授業がある。早いコは学校帰りの午後4時半に来る。が,「遭難」してしまったらその時間までに戻れる保証がないので,この日に限って遅くするよう頼んでおいたのだが,その必要もなかったようだ。いい気になってナビも使わずに,上田まで戻る。ネットで探した美味しい蕎麦屋をTさんにご堪能いただくために。お昼前には楽勝で着くペースだったのだが,ナビなしだったのが災いして,市内で少し右往左往してしまった。くだんの有名蕎麦店は,平日とあって空いていた。味はよかったが,麺がかなり細かったのが残念。そのまま国道を快調に飛ばして,長野市内へ。Tさんとは,車中でもいろいろと話をした。きわめて有意義な時間であった。ホテルまでお送りし,教室へ。かくして,宿願ともいえる師匠のお墓参りを決行することができた。Tさんには改めて感謝です。