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『相 棒』
そもそも人生とは、ちょいと時間の長い旅なのである。 人生と言う旅の中で、就職やら結婚やら放浪やらという 短い旅行に出掛けるのである。 こうして人生の旅も後半を迎えてみると、 あっちやこっちに行き残したり、 見忘れている景色があったことを思いだすが、 それよりも昔に訪れた遠い情景が心に呼び掛ける。 学童の頃の山野しかり、 母に引かれて行った横町の八百屋も、 貧乏学生時分のボロ下宿の壁を照らす西日もまたしかりだ。 古女房と出会った頃の木賃アパートも、 ちょいと覗いてからかつてみたいとも思う。 始めての給料で奮発した憧れの革鞄は、 そんな旅を一緒に過ごした古き相棒だ。 仕事のときも、旅行のときも、くそ真面目についてきた。 鍵が壊れてお伴は減ったが、こうして眺めてみるとなん とも味わい深い顔になったもんだ。 「今度はどこへ出掛けるんだい」 そう尋ねる君に、 「まあ慌てなさんな。今も明日も旅の途中なんだから」 石川国太郎「相棒」より そう言えば、革トランクのサイトでA8ネットのアフィリエイトサイトコンテストをやっていた。 25万もする革トランクが貰えるんだそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月06日 12時11分18秒
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