今年も、NBAのシーズンが始まる。
ここトロントに拠点を置く、トロント・ラプターズは今季で設立25周年。
そんな記念年を、ラプターズは王者として迎える。
全カナダの応援をバックに、初の
優勝にたどり着いたのである。
まさかあの瞬間をトロントで迎えられるとは・・・何度も繰り返しているが、強運過ぎて反動が怖くなってきたところだ。
NBAが始まって73年目にして、初めてファイナルがアメリカ国外で行われ、
初めて優勝トロフィーが国境を渡った。
ところが、優勝の最大の立役者であるカワイ・レナードはラプターズを去った。
以前より故郷でプレイしたいという意向を示しており、ロサンゼルス・クリッパーズを移籍先に選んだ。
もとより、そうなる可能性も知った上でのトレードである。
あの1年で優勝するか、できなければ勝率7割のチームを解体という、大ギャンブルだったのだ。
同時にトレードで加わった、ダニー・グリーンもレイカーズに移った。同じくロサンゼルスのチームだ。
ちょっとどころではなく寂しさを感じる。
他に主力の退団は無かったが、すでに選手サラリーが高騰していたため補強の余地も無い。
ただ、今季を終えればほとんどの大型契約が切れる。
そこで世代交代するための、つなぎの年になりそうだ。
次世代の中心はすでにいるので、彼らを育てつつ周囲を固める選手も見つけたい。
その一方、イースタンのプレーオフ外(9位以下)に、大きく戦力を増強したチームも少ない。
上がってくるとすればマイアミ・ヒートか、もしかするとアトランタ・ホークスか。他は厳しそうだ。
そんなわけで、モチベーションさえ保てればプレーオフ進出は十分行けると見る。
NBAでは、開幕日には2試合だけが行われる。
残る26チームの開幕戦は、翌日以降だ。
チャンピオンのラプターズは、もちろんこの初日に開幕戦を行う。
成績は昨季の物で、RS:レギュラーシーズン、PO:プレーオフ。
トロント・ラプターズ
RS: 58勝24敗 イースタン・2位 勝率.707
PO:
優勝
VS
ニューオーリンズ・ペリカンズ
RS: 33勝49敗 ウエスタン・13位 勝率.402
PO: 不出場
昨季を苦い結果で終わった上に、絶対的エースだったアンソニー・デイビスに出ていかれたペリカンズだが
幸運にもドラフト1位指名権を引き当て、ザイオン・ウィリアムソンを加えた。
スーパールーキーのデビュー戦というわけだ。
・・・と思ったが、ザイオンは今日は出場しない。
なお、本日のもう1試合はクリッパーズvsレイカーズ。早速のロサンゼルス対決である。
レナードとダニーの対戦という意味でも見物だ。
この2人はスパーズとラプターズの合計8年もチームメイトで、NBAでは今まで対戦したことは無い。
試合前に行われたセレモニーでは、チャンピオンリングが選手やスタッフに授与された。
チームスポーツではトロフィーはチームにひとつだけなので、個人には指輪が作られるというわけだ。
これに関して、制作裏話を書いた記事が見つかった。
日を改めて紹介しよう。10/24の予定だ。
さらに、チャンピオンバナーの除幕も行われる。
ラプターズカラーの赤と黒で、縁には優勝メンバーの名前が書いてある。
※1,2,5枚目はSN1の放送、3,4枚目はラプターズ公式Twitterより
今日はジュラシックパークも開いていたようだ。
試合は予想以上の接戦に。前半で2回も11点をリードされるが、いずれも追いつく。
しかし今日はペリカンズのスリーが好調だった。途中まで50%弱、終わってみても42%と高い。
シクサーズから移籍してきた、レディックに要所で決められ続ける。
昨季あんな負け方したのだ(→
2019/5/12)、そりゃ勝ちに行くしかないだろう。
これでザイオンが復帰したら、もっと強くなりそうだ。
こちらはシアカムとヴァンブリートがともに34得点。
だが、選手層の薄さが早速気になった。8人ローテは厳しいものがある。
開幕戦から延長に突入、しかもシアカム抜きで。
数分が過ぎた後、ヴァンブリートとラウリーの連続スリーで勝負あり。
130-122で勝利した。
これでラプターズは7年連続の白星スタートである。
昨季に続いて、2戦目はセルティックス。いきなりのライバル対決だ。
そして翌日にブルズと当たる。早くも連戦である。
ここで今日出場しなかったメンバーを試すのだろう。