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ここのところ、気まぐれで書くことが多く日本酒の話題から反れた感があります。ということで今日は日本酒の選び方の基礎知識を!
日本酒には普通酒というのがありこれが一番大量に生産されてきましたが、最近はまじめに酒造りをする蔵も増えてきました。普通酒というのは純米酒に醸造用アルコールを添加したもの(アル添)で、アル添による味のアンバラを調えるために糖類や化学調味料などを加えた酒の事です。燗にするとアルコールの臭みが出て美味しくありません。メーカーにとってはコストの安い酒造りであり利益も大きくなるが、これが消費者の日本酒離れを加速したとも言えます。 普通酒以外は特定名称酒と呼ばれて区別されますが、それには「本醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」などがあります。詳しくは以下を参照して下さい。日本酒の生産量の約75パーセントは普通酒が占めています。 本醸造酒というのがあり、名前からすると本格的に造られた酒のように思えますが違います。 基本的には普通酒であり、普通酒と違うのは精米歩合が70パーセント以下で添加するアルコールの量と糖類などの添加物を制限している点です。60パーセント以下の精米歩合の米で製造されたものや、特別な製法で製造されたものは特別本醸造と表示されています。 純米酒というのは基本的に米・水を原料にした酒で、精米歩合が70パーセント以下で、醸造用アルコールや糖類などを全く添加しない酒の事です。元々は酒は全て純米酒だったのです。昭和18年頃にアル添の研究が進められ、米不足の戦後にはアル添酒が大量に生産されるようになり、コスト高になる純米酒は姿を消したのです。酒の歴史から見ればつい最近になって本来の酒造りが復活し、それが純米酒と呼ばれるようになりました。精米歩合が60パーセント以下あるいは特別な製法で作られた純米酒は特別純米と表示されています。 酒のラベルに吟醸酒と書かれた物があります。これは精米歩合60パーセント以下の米を低温でゆっくりと醗酵熟成させたもので、香味・色択が特に良好なものをいいます。吟醸香というフルーティな香りが特徴です。アル添しないものは純米吟醸と表示されています。 大吟醸酒というのは精米歩合が50パーセント以下の米を使用して、吟醸造りをした物を言います。アル添していないものは純米大吟醸と表示されています。 その他、製造方法による様々な分類があります。「新酒」というのは、現在的には製造年度内に出荷される酒で「古酒」といわれる場合は製造後概ね1年を経過したものをいいます。「生酒」というのは貯蔵前と出荷前の2度行われる火入れをしない酒を言います。「生貯蔵酒」というのは貯蔵前の火入れを行わず、低温貯蔵し出荷直前の瓶詰めの段階で火入れした物です。「生詰め」というのは火入れしてから低温貯蔵したもので、瓶詰めの段階で火入れはしません。生詰めを熟成して出荷する物を「ひやおろし」と言います。 「原酒」というのは加水調整してから出荷するという通常の方法をとらない物で、高濃度でアルコール度数が高いのが特徴です。「無ろ過酒」というのは活性炭素ろ過を行わない酒で、原酒の場合は「無ろ過原酒」と呼ばれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月05日 17時15分56秒
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