テーマ:本のある暮らし(3292)
カテゴリ:読書
最近は体調も良いので少しずつ本の整理をしています。約2000冊の本があるので室内には置けずダンボールに入れてベランダに積み上げている物もあります。今日はその段ボールの一部をチェック、懐かしい本もたくさん出てきました。
学研まんがの「ひみつシリーズ」は子供たちが幼い頃に買い与えた本。「電気のひみつ」「石油のひみつ」は資源には限りがあること、何気なく使っている電気もその資源によって支えられていることを知ってもらいたくて購入したことを思い出しました。 勉強の概念を超える教材を与えたくて選択したのが漫画でした。楽しみながら知識を吸収できるという点では優れています。子供たちはすでに成人していますが、こうした知識はまだ頭の中に残っているようです。 北海道の泊原発1号機が運転開始をしたのが1989年(平成元年)6月です。長男が誕生したのが1985年(昭和60年)二男が誕生したのが1988年(昭和63年)ですから、子供の成長とともに泊原発の歴史もありました。私は泊原発の事故・地震・津波が起こった場合の影響を研究するグループの一員だったので、建設前・建設中・建設後と何度も現地を訪れています。子供たちも3回現地に連れて行ったことがあります。現地で子供たちに原子力発電の仕組みを説明をしたのが懐かしく思い出されます。 上の図は日本の発電量に占める資源の割合を示しています。図が鮮明では無く分かりづらいと思いますがピンクの部分が原子力です。LNG(天然ガス)の量も増大していますが、これは火力発電所の燃料が石油から天然ガスに切り替えられているからです。原子力の元となるウランも日本には資源が無く100%輸入に頼っています。 上の円グラフは資源国と可採年数を示しています。このグラフではウランの可採年数は100年となっていますが、私が調べた限りでは約60年とする研究者が多いように思えます。石炭についてもこのグラフでは可採年数133年となっていますが、もっと長いという研究者もいます。ただ石炭については可採年数100年以上と言う事で研究者の間で一致しているようです。 石油の可採年数については面白い現象があります。発表されるたびに可採年数が長くなると言うのが過去のデーター。上のグラフを見ると分かりますが、1960年には可採年数は約39年としており、1999年には原油の可採埋蔵量が0になると予測されていました。新たな油田が発見されるということも一因ですが、世界各国の思惑があって意図的に操作されていると指摘する研究者もいます。近い将来石油の可採年数は100年以上と発表されるだろうと言う研究者もいます。 可採年数は条件によって変わってきます。これから原子力が中心になってウランの消費が増え石油の消費量が減ると、当然のことながら石油の可採年数は長くなりウランの可採年数は短くなります。
原子力に期待が寄せられるのは、可採年数の長さだけではありません。使用済みの核燃料を再処理して新たな燃料を作りだすということや、高速増殖炉によって使用した燃料以上の燃料を作りだすという事があるからです。これらも多くの問題を含んでいますが、これ以上は話が長くなるので機会があった時に触れます。いずれにしても埋蔵量に限界のある資源ではいつかは枯渇するわけですから、風・光・熱など枯渇しない資源の研究は益々大切になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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