カテゴリ:健康
血圧サージについてはテレビの健康番組でも取り上げられることが多くなり認知度も高まっているようです。誰にでも血圧の変動は起こりますが通常の変動とはタイミング・大きさが異なる血圧の変動のことを総称して血圧サージと呼んでいます。
血圧は1日の中で緩やかに変動しています。1日のあるタイミングだけ血圧が異常な上昇・下降を繰り返すことがあります。そういったことが一度あったという程度では問題は無いのですが、頻繁に繰り返されると血管にダメージを与え脳や心臓に関わる病気のリスクが高まることが分かってきました。特に高血圧で血圧サージがある人は危険度が高いそうですから注意して下さいね。
私は50歳頃に入院していたことがあって毎日血圧を計っていましたが血圧の変動が激しく原因不明と言われました。今考えてみると血圧サージではなかったのかと思います。血圧がかなり高くなった時だけ降圧剤を服用していましたがその当時は私に血圧サージの知識がありませんでした。担当医師にもなかったのではと思われます。ダイエットで肥満を解消してから大きな血圧の変動はなくなりました。
妻は過去に何度か朝に不調を訴えることがあって、血圧を計ってみるとかなり高いということがありました。体調が悪いからたまたま血圧が高かっただけ、健康診断でも血圧は正常値だったので大丈夫だと言います。私は血圧サージではと思い継続的に朝・昼・夜の血圧を計るように助言したのですが、妻は大丈夫問題無しとして聞き入れません。 最近は朝に不調を訴えることは無くなりましたが、血圧が上がっても自覚症状が無い場合の方が多いですから要注意だと思っています。健康診断では血圧は正常だったし、病院で計った時も正常だったから問題無しと思っている人は多いようです。血圧サージがあるかどうかは継続して朝・日中・夜の血圧を計ることでしか確認ができません。
高血圧の人は日中に血圧が高いのが一般的です。血圧サージは早朝や夜など血圧が下がる時間帯にもかかわらず血圧が下がらなかったり上がったりします。特に早朝に現れることが多いそうです。目覚めた後に排尿を済ませ数分はゆったりとした後に血圧を計りましょう。1時間以内に血圧を2回測りその平均値を記録します。最高が135以上、最低が85以上の数値が頻繁に出るようであればリスクがあるそうです。また早朝の血圧の上が5日間以内に20以上の差が出た場合も要注意だそうです。
血圧サージを予防改善するにはその要因をできるだけ取り除くことが肝要ですが、血圧サージが起こる要因は加齢・肥満・塩分・飲酒・喫煙・ストレス・生活習慣などであると言われています。 ウォーキングなどの有酸素運動を行うことや減塩をすることが基本であり有効だそうです。朝の生活習慣も大切で、出勤時刻ギリギリまで寝ていて食事もそこそこに慌てて飛び出すなどは交感神経を興奮させるるので要注意とのことです。少し早起きをしてゆったりとした気分で出かけましょう。
改善法としてはハンドグリップ法というものがあります。カナダ・マクマスター大学の高血圧治療の専門家フィリップ・ミラー博士が考案した方法です。 全力の3割の力で何かを握ることが良いんだそうです。折りたたんだタオルを握るとだいたいその程度の力になるようです。日本大学客員教授久代登志男氏によると「親指と他の指がくっつかない程度の太さのタオルを2分間握る」「左右2回ずつ計4回行う」これを1日おきに4週間行うと効果が期待できるそうです。注意点は行う時に呼吸を止めないことです。呼吸を止めて力むと血圧が上がってしまいます。
自分の血圧は正常だと思っている人の中にも血圧サージが多いようです。高血圧の人に血圧サージがあると危険度は跳ね上がりますから血圧管理をしっかりとしましょう。血圧サージがあるかないかは自分で継続的に血圧を計る以外に知る方法はありません。記録をとっておくと医師に相談する時にも貴重な資料となります。ぜひ直ぐにでも血圧の記録をとることを始めましょう。
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