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ロバースがすべてじゃないということはわかってはいますし実際ロバース法以外のABAの考え方もちょこちょこ自分なりに勉強してきたつもりです。
定期的にたまごおうじを見て相談に乗っていただいている、私がこの地域で唯一信頼をおいている、行動療法の専門の先生(あくまでご好意でやっていただいており感謝しきりです)いわく、たまごおうじに関しては「典型的な」自閉症の子と大きく異なり社会性がとても高くなってきているので、集中介入するよりもあくまで現在のように生活の中でABA的に接していくほうがいいのでは、ということをいわれました。 診断がでて最初の2ヶ月くらいはそれこそデスクで模倣のABAなどをスパルタでやってきたものの目合わせがよくなり社会性が上がってきたあたりから実際デスクでのABAはほとんどできずにお風呂の中で音声模倣をしたり公園や部屋で遊びながら動作模倣をしたりなどというNETでの教え方ばかりです。でもそうすると動作模倣などもスキル的にどうしても穴が出てくるし、音声に関してもどの音が作れてどの音がだめなのかという客観的なデータが取れません。私なんかと違ってロバースABAをデスクで集中的に一日4時間とかきちんとやってこられた親御さんから言わせるとたまごおうじに関しても動作模倣と音声だけはしっかりデスクのABAでやったほうがいいという意見。 専門家の先生のところから学生さんがたまに様子見に遊び相手みたいな形できてくださっているのでその子をABAのセラピストにさせてもらえないか・・という話からこういう話になったんですが、専門家の先生いわく今のたまごおうじにはABAの問題というよりも行動を指示するモーターの部分や運動機能そのものに問題があるから長時間訓練するよりも生活の中ででも少しでいいので「完璧に」できるようにするほうが大切なんじゃないかと・・・。確かに先生のおっしゃる「典型的な」自閉の子にはたまごおうじのようなあからさまな運動機能の遅れはあまりないのかもしれないです。確かにほかの自閉のお子さんとたまごおうじが大きく異なるのは、たまごおうじはビデオに合わせてや、親とかと踊ることとかしぐさとしては全然できていないんだけど、本人がやたら楽しんでいて母親や周囲にも一緒にやってほしいというようなそぶりをみせることです。ABAをしっかりやっているお子さんでも、動きとしては完璧に動けているのに本人が楽しんでいない、本人の表情が乏しいという傾向は感じることはありました。そういう意味では本人が「楽しめる」社会性が出てきたことは先生のおっしゃるところの、多分「自閉の子としては、社会性のすごい伸び」ということなのかもしれません。あ~でも、いくら本人が楽しんでいてもできるべきことができていなければ社会でやっていけないからそうすると徹底的にABAするべきなんだけど・・・。 専門家の先生いわく「せっかくこの半年、社会性が爆発的に伸びているのに家に閉じこもってデスクで長時間ABAするのはむしろ彼にとって害になるような気がする。後々での問題行動が心配だ」とまで言われてしまい、本気で悩みます。これが当てにならない(といったら失礼ですが)なんちゃって「専門家」の意見なら聞き流してしまうんですが、長く見ていただいている行動療法の先生で、信頼を置いている先生なだけに・・・・。もともと主人もたまごおうじが人に関心を持つようになってからはこの先生の考えにかなり近いし、でもABAで劇的に伸びたお子さんっていうのは4時間以上とかしっかりデスクで訓練したお子さんだし・・・。だれか助けてくれ~って感じです。 うちがみてもらっている専門家の先生のおっしゃる「ABAでは本当の社会性は作れない」という意見には確かに当たらずとも遠からずという感じはします。そこを補うという点でVBが出てきたんでしょうが・・・。着席行動ができて模倣ができる→周りから自然に模倣する力がつくのはすごく大切な大前提だけど、それが即社会性に結びつかないのが難しいところです。気になったのは「社会性は後からは作れない」という先生の言葉。そうすると今私がデスクのABA漬けにすることにより伸びてきた社会性の芽を摘んでしまったらやばい、という解釈もできます。そうするといわゆる「集団に入れて」という話になるんだろうなぁ・・・。でもまだ集団で「自然に」模倣する力はないと思うし、なにしろモーターの問題でと~っても動きがのろく、不器用で正確な動きが難しいです。悩 ましい・・・・・とかいっているうちにもうすぐ2歳4ヶ月になってしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 26, 2004 02:45:57 AM
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