中国は広州市でレストランで使用する消毒済み食器洗浄、消毒加工業者を摘発しました。

　これは、新聞記者の報道から政府工商局，衛生局が動いて査察し、違法と認定され機器の没収と営業停止命令が出されましたが、誰かのクレームとか，報道がなければ誰も知らずに営業を続けていたのではと思います。
　この業者のように非法的な企業はまだたくさん有ると思います。
　実際に気づかずに営業を続けて不衛生な食器をレストランへ提供しつづけ、事故でも起こさないと政府は動かいないのでしょうか。






　中国のレストランでは最近自前で食器を揃えている店と、外部の食器を使用している店にわかれていますが、中小のレストランでは外部業者から供給を受けている店が多いように思えます。
　これは自前で食器を揃え、食器の洗浄，消毒までを行なうには設備と専任者が必要となり店の規模が小さい場合は場所の問題も出ます。職人も雇うと毎月給料だけでも１２００元ほどはかかりますので外部から費用を払って使った方が合理的なようです。

　そこで、以前はこのような食器は有料で提供され１元を利用者が負担していましたが，違法との判断から現在は店側の負担になっています。
　これらの業者も乱立気味できちんとした会社は同業者の組織に加入していますが、非加入な業者では衛生状態は非常に悪く、衛生的では有りません。

　広州だけでも加入業者が約２０ほど有るらしいですがこれら以外は殆どが多分合格しないでしょう。
　まあ、私もレストランでこのような食器を使う場合は事前に必ずお茶で洗いでからつかっています。
　広東省では古くからレストランで食事をする場合は食器を洗う習慣があります。
　これは正解な習慣ですね。
まあ、会社としてきちんと登記もしておらず、衛生許可証も取っていない会社のようですからそもそも違法であり、中身も全く不衛生で、これを見たら食器を使うのは躊躇ってしまいます。

写真はまず，使用済みの食器を大きな水槽に入れて洗いますが、この水とても綺麗にな見えませんし、洗剤も有るのか疑問ですね。
　業者では洗剤と，消毒薬を入れているとは言っていますが量的にも疑問です。






　作業場所は一間の建物で事務机から、従業員の食事、トイレまで全てこの一間で行われています。

　従業員以外には子供まで手伝っています。





洗った食器も同じコンテナに入れられ、従業員のトイレ脇に放置。






洗った食器はただ拭いただけで食器をセットにしてラッピングしています。
作業者は手袋もせずに素手で食器を掴んでいます。
　この食器をレストランへ供給するわけで衛生的とはほど遠いものです。
作業者になぜ素手で触るのか、汚くないかと尋ねると手を見せてほら、綺麗でしょと言ったとか。

これは，査察時に工場にいた子供です。彼らは食器洗いの手伝いをしていました。



この写真はなんだかわかりますか。
食器等の消毒用の保管庫です。
しかし、小さいですね。
そうなのです，これは業務用の消毒保管庫ではなく従業員が食事に使う食器の保管庫なのです。
　彼らは食事はここで煮炊きを行ない，自前の食器を使用し、別な場所で洗い、この消毒保管庫で保存するとか．決して商売用の食器は使わないとのこと。
　まあ，自分たちで見ていれば安心して使えるわけが有りませんからね。



写真は搬入されるコンテナに入れられた使用済み食器。
この時期、レストランで使用されたまま、コンテナへ入れられ日に週に数回運搬するのでしょうから、気温が高いので腐敗したりするでしょう。店で洗えばすぐに処理しますが業者では数日後ですから細菌などが繁殖しているでしょう。これらを水槽に入れて洗うのですからこの水は一体どの程度汚染されているでしょう。


これらを見たら皆さんはレストランで食事をする際必ず，食器は洗うでしょうね。
洗わないと，雑菌は付いているでしょうし、消毒薬や洗剤も残留しているでしょう。
すすぎ洗いなどろくにしていませんから危険としか言えません。

　それと最終出荷品のラッピングされたフィルム上には「３８０度高温殺菌」と表示がある人のこと。実際は工場には乾燥機もなければ高温の消毒庫も有りません。

　まあ、兎に角全てが信じられない世界ですから自分で防御するしか有りません。



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