中国電気製品の品質
今日は朝から北風が強く吹いていて寒く感じます。中国では電車やバスには日本のような時刻表が無く,何時来るともわからないバスを待たねばなりませんし、まして運転間隔も不明で実質運転本数も少ない場合は時間的安全を考えてかなり余裕を持って朝は出勤しなければなりません。地下鉄は現在運転間隔を三号線は3分ほどに設定している為ある程度予測ができ無駄な待ち時間が有りませんがバスはそうは行きません。 たった5分ほどの乗車時間ですが15分ほど早めに出ないと乗り継ぎが不安です。 さて今日の話題は中国製品、特に電気製品の品質についてです。中国では工商局が定期的に売られている商品などをランダムに市場から抜き出して製品の検査をおこなっています。 食料品は雑菌や残留農薬、許可されていない添加物が使用されていないかなど。 電気製品では中国の規格であるGB規格が守られているかなどを検査し、定期的に検査結果を公開しています。 特に不良品などに関しては製造メーカー、販売店、商品名、ブランドが公開されます。 問題はこの検査はあくまでも最低限度の性能を定めた物で、本来は全て100%合格が当たり前の日本なのですが、ここ中国製品に於いては食料品は勿論、電気製品なども100%合格などは今まで一回も聞いたことはありません。 最高の合格率でも97%程で、抜き取りで必ず何らかの不良品が発券されている事になります。 ひどい物ではなんと、70%以上が不合格なんていう商品もあるのです。 昨日の新聞では携帯電話などに使用する電池の充電器の検査結果でしたが合格率が25%ほどしかありませんでした。 またこれらの電池も合格率が低く、60%程度になっています。 これらの電気製品を使用しますと、火災や爆発など人命に関わる内容です。 特にリチウムイオン電池は内部短絡すると爆発する危険性があり中国では飛行機に乗る場合は手荷物で3個までしか持ち込めませんし、託送荷物には入れることも禁止です。飛行機の貨物室で火災や爆発が起きたら危険ですから当たり前ですが。 この様に特に製品の付加価値が低いほど知らないメーカーが安価に製造する為利益優先で材料など粗悪品を使用したりすることからおきるのです。 本来の「品質が良い」という意味は全ての製品が最高の品質という意味ではなく、生産された製品の性能などに於いてバラツキが無く全て同じ様にし阿賀ていることが品質が良いといいますが、全ての製品が危険で、寿命も全てが悪い場合も解釈では品質が良いになりますが、まあ、品質とはあくまでもものが良い事を前提に言っていますからこの様なことは有ってはならないことですね。 一般的に知らないメーカーの製品は中を開けてみると電線は非常に細かったり、空中配線や切り貼り接続など日本では考えられない製造方法で作られています。不良品なども全て修理して良品にしていますがその方法たるや安心して使用できる代物ではありません。 まして、安全の為の保護回路など、無いのが当たり前にできています。大手の中国メーカーですら保護回路を省略していますから創造できます。 私も今の世の中中国製の中国ブランド製品も見た目は非常に綺麗に出来てきている為結構買いましたが、今となるとやはり長く使用する価格の高い製品は外資系に方が絶対に良いと思うようになりました。 エアコンは全体的な設計が悪く、きちんと検証されていない。リモコンの通信距離が異常で有っても検査でわからない。近距離で動けばOKと判断して売るとしか思えない。暖房、冷房などでの軋み音や送風運転音もだめ。 DVDはしょっちゅう固まって動かなくなる。(これも検証不足) イルミネーションがあるがONにしないのに勝手に時々光る。部品のばらつきに対する検証不測。 電気釜の保護回路が無く接点加熱から電源短絡し爆発。Open-Short試験をしていない。 掃除機ではホース部の勘合が悪い。これは双方の製品寸法の考え方が出来ていないため(設計手法が理解されていない) テレビは高圧回路がショート。材料の選定と検証ができていない。まあ、見た目はそこそこに綺麗に仕上がっていますが、品質の考え方、設計の安全面の検証と価格優先から来る部品のケチりが原因です。 日本製品並みのレベルまで行くにはまだかかる事でしょう。