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テーマ:DIY (3305)
カテゴリ:DIY
本日のDIYは、白化した樹脂パーツの復活です。
先日、久しぶりにキャリーケースを使用したのですが、持ち手の部分の樹脂が白化していました。 ![]() 車のパーツなどにも使われる黒い樹脂、ポリプロピレン(PP)って、経年劣化でだんだん白くなっちゃうじゃないですか。 これって、「白化」という現象なのですが、いくつか原因があって、 ・黒いPPには紫外線吸収剤が添加されていないので、紫外線の影響を受けやすい。紫外線によりPPの分子結合が破壊され、クラックができるので光が屈折して白く見える ・樹脂が風雨にさらされたり、長年使用されることにより細かな傷がついて、光が屈折して白く見える ・樹脂表面に水分が付着し、光の屈折率が変化して表面が白く濁って見える この白化したパーツを復活させるためのケミカルグッズなども売ってますが、今回はそんなものを使わずに復活させる方法です。 それは・・・ 温めるっ!! そもそもPPは熱可塑性樹脂です。 つまり、加熱すると軟化し、冷えると固化するという性質を持っています。 そこで、一度分子結合が壊れて白化したPPの分子を、温めることによって再び流動化させ、蘇生させるということができます。 もちろんPP自体の紫外線に弱いという性質が変わるわけではないので、時間が経てば再び白化はしてしまいます。この辺りはケミカルグッズを使用して紫外線対策を行った場合とは違いますけど、ケミカルグッズを使用したって時間が経てば劣化するのは一緒ですからね。元手がかからない方が良いのです。ケミカルグッズ高いし(持ってますけど)。 というわけで、ヒートガンで温めていきます。 今回は200度に設定しています。 ![]() すると、温まったところから徐々に黒く艶が復活していきます。 最終的に、完全に黒光りするようになりました。 ![]() 問題は、この状態がどれだけ持続するかですね。 この状態でケミカル使えばいいんでしょうけど、しばらくこのまま様子を見てみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 27, 2024 08:24:41 AM
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