|
テーマ:最近観た映画。(39881)
カテゴリ:映画
明日の準備に精を出す。あともうちょっとで楽になる。
『血と骨』観ました。いやー、お腹一杯って感じ。全編暴力親父がただひたすらに暴れまくるというバイオレンス映画。あまりのエグさにやや引いてしまいました。それだけに物足りなさも感じたというよりも、在日の世界や彼らの価値観などが分かっていないと日本人には理解できない映画ではないかと思いました。主人公を暴力に駆り立てた理由は一体何だったのか?晩年北朝鮮へ戻った理由は?しかもこれまで蓄えてきたすべての資産を手放して。このあたりは原作を読んでフォローする必要があるかもしれません。冒頭主人公たちを乗せた船が大阪に到着します。船から大阪の工場街を見渡して希望に胸膨らませるまだ10代と思しき主人公(←映画のラストで臨終間際の主人公がこのシーンを回想します)。その後の彼に一体何があったのか?気になる(映画も小説と同様にあえて描写されていない行間を読み取る力が必要だと思います)。 それとこの映画を理解するためには、朝鮮における済州島の位置付けも勉強する必要があります。主人公だけでなく大阪の在日の多くは済州島出身者が多いと聞いています(間違っていたらすいません)。済州島自体が朝鮮において長らく被差別的な位置付けであったこと。差別から逃れるために大阪へ渡ってきたが、そこでまた新たな差別が待っていた。主人公が暴力や権力、そして金に執着し続けてきた理由は彼自身の生い立ちやアイデンティティと関係があるのでは、と考えてしまうのは安易かな? もったいなかったのが大阪(西淀川区近辺)が舞台なのに、まったくと言っていいほどそういう雰囲気が無かったこと。役者の大阪弁が酷かったからな。なんかどこが舞台なのかよく分からなかった。人物の描写に徹底的なリアリティを追及しているだけに、彼らを取り巻く環境設定が曖昧だったのは映画としての魅力が半減。いまひとつ面白さを感じなかったのはその辺に原因があるような。 とにかくお腹一杯。二回は観れません。というより夢に出て来そう。。。口直しに『まんが水戸黄門』を観ようっと。。。原作を読むとまた映画に対する印象も変わってくるんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月19日 19時10分03秒
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|