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テーマ:心のままに独り言(8525)
カテゴリ:傷だらけの天使
怒りで地獄の底まで全焼。
傷だらけの天使 第18話「リングサイドに花一輪を」 デビューしたての柏原寛司が執筆。修が兄貴分の人物に心酔するあまり任務から逸脱してしまう初期のパターンを踏襲。ただし、深作欣二や神代辰巳、工藤栄一らのようなクセや難解さは無く分かりやすい。その理由は演出がストレートだから。だからと言って今回の児玉進の演出に問題があるという訳ではありません。難しく示すよりも、分かりやすく示すほうが遥かに演出力が要求され、ましてや子どもからお年寄りまで楽しむものだった当時のテレビに求められるのは何よりも「分かりやすさ」。尚且つ番組のカラーを統一させる。こんなややこしい課題に応えられるのは「職人」しかいない。誰でも彼でもという訳にはいかないのです。修と享はとあるボクシングジムに練習生として潜入する。今回の依頼主はボクシングジムの地主。自分の土地からボクシングジムを立ち退きさせるため、中光商事の川端(イマケンこと今井健二)に依頼し、川端は綾部事務所に実働部分を依頼。修と享を使って不祥事を起こさせることになっていた。早速サラリーマン三人組に因縁をつけてケンカを吹っ掛ける修と享。そこへジムのトレーナー・工藤(中谷一郎)が現れて二人を助ける。修と享はどうすればジムの評判を落とすことができるか思案する。今度は享単独で実行。街でぶつかった相手にまたしても因縁をつけてボコボコに。しかし相手はスリの常習者でお手柄とばかりに享の顔写真と共に新聞に報道。ジムの評判が下がるどころかむしろ上がってしまう始末。おかげで辰巳は川端から叱責される。ある日、享は腹を押さえて苦しがっている工藤を見かける。工藤は自ら注射を打つと落ち着きを取り戻す。その様子を家計簿をつけている修に報告。「兄貴~、あれ麻薬中毒って言うんじゃないの?」。さらに闇医者(梅津栄)から薬らしきものを購入しているところも目撃する。工藤は重度の胆石であり、痛みを紛らわせるためにモルヒネを打っていた。自分が育てた藤崎のタイトル戦まで手術はできない。それを知って辰巳は大喜びする。上手く行けばこのネタでジムの評判を落とすことができるかもしれない。辰巳からの報告を受けて川端は渋い表情を浮かべる。川端と工藤は幼なじみだったのだ。川端に迷いが生じる。修も享から同様の話を聞く。おでんの屋台で泥酔状態の修。工藤の生き方にすっかり心酔した修は工藤のアパートへ。「ジム、辞めないで下さい。藤崎さんのためにも・・・お願いします」。そんなこんなで工藤と藤崎はジムに迷惑が掛からないよう修のペントハウスを使って練習することに。そこへ中光商事の下っ端が現れ、藤崎を拉致、修はボコボコにされてしまう。工藤は藤崎を助けるため単身中光商事へ乗り込む。対峙する工藤と川端。川端は工藤を殺るつもりはない。しかし工藤は下っ端に刺されてしまう。さらに銃口が向けられる。とっさに「やめろ!」と川端は叫ぶが間に合わず。そして川端自身も凶弾に倒れてしまう。一人残った工藤は警察に電話をしながら絶命する。翌日の朝刊に工藤と川端の死が報道される。タイトル戦に向けてトレーニングに励む藤崎。調子に乗ってプロボクサーを目指そうとしていた享は修の元に戻ろうとする。「好きにすれば?」。お・わ・り お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月16日 20時01分14秒
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