参議院議員候補・山根あきら
都会の森 第2話「有罪・無罪」
進介の苦いデビュー戦は終わり、本当は落ち込みたいところを無理して明るく振る舞う。事務所に戻ると大学時代の同級生で今は新聞社で司法記者をしている伊波徹平(江ロ洋介)が美波子と昌を取材していた。しかも二人にわざとらしく握手までさせ写真に収める。さらに気難しいことで有名な高田雅代判事(原知佐子)を取材しているところも見かける。その夜、帰宅すると父・宣明が上機嫌で進介の兄・研介と電話で話をしていた。研介から送られたスコッチが届いたのだ。翌日、求刑が重いことで有名な水上怜子検事(刀根麻理子)とすれ違う。そして徹平のスッパ抜きの記事を見てここしばらくの出来事の全てを理解する。近々日本の裁判史上初の裁判長、検事、弁護士すべて女性による裁判が行われるという。しかも被告人も女性だ。中学校の女性教師が教え子の父親と不倫関係になり、そのことで夫を殺害した事件の裁判である。当初国選弁護人が就く予定だったが、昌が私選で受けたのだ。そして昌の記者会見が開かれた。「女の事件を女の裁判長、女の検事、女の弁護士が担当する。これは日本の法廷史上初めてのケースです。女の法廷。世間の耳目を大いに集めることになると思われるこの裁判に私は全力を尽くしたいと思います」。そして徹平の質問に次々答えていく。実は昌と徹平のよるやらせだった。舟本法律事務所のやり方が古く、また赤字経営だったため、昌は大手の法律事務所のような情報戦に打って出たのだ。美波子は地味な仕事をコツコツこなしていくことが何よりの宣伝だと反発する。のちに昌は自分のやり方が甘かったことに気づかされ美波子へ詫びを入れるが、今回の女性裁判で舟本事務所での初陣を飾りたいと話す。その後、進介も補佐の立場で弁護団に加わることになる。そして初めての給料が支給され、宣明の好きなスコッチを買って帰宅するが「今のお前はそんなものが買える身分ではないだろ?研介と肩を並べようとしても無理だ。返してきなさい」と受け取りを拒否される。翌朝、昌からの電話で主任弁護人に任命される。「それでは初の女性裁判にならないのでは?」「書類上のことなので何の問題もない。言ってみれば担当弁護人ってこと」。そのやり取りを憮然とした表情で聴いている宣明。そして第一回目の公判が開かれる。被告人の不倫相手とその妻、被告人の妹も来ている。検事は水上怜子だけでなく才賀の姿もあった。昌は進介の父・宣明の差し金だという。昌と美波子はおそらく「女の法廷」を崩しにかかるだろうと考え、進介を弁護団に加えたのだ。そして被告人の陳述に対して進介はしどろもどろながらも「被告人は・・・無罪です!」と叫ぶ。つ・づ・く
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最終更新日
2019年10月14日 10時03分31秒
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