カテゴリ:現物株/株式指数
本決算が出そろいましたね。
だいたい毎年、ゴールデンウィーク明けくらいから本決算のIRが出始めてきて、5月半ばでだいたい出揃うのですが、毎年この時期に本決算が集中するので、個人の投資家でたくさんの銘柄を保有している人はチェックするのが毎年毎年重労働ですよね…。 去年と流行り病の年はまあ例外として、毎年基本的に今くらいの時期って、セルインメイって言われているくらい相場が悪いじゃないですか。 だからって訳でもないんでしょうが、へえぇ結構いい数字の決算出してきたなあ…って個人的に思った銘柄でも、翌日大きく売られてしまう、みたいなことって珍しくないですよね。 ですから、この銘柄は決算良さそうだから決算前に少し仕込んでみよう、みたいなスケベ心で株を信用買いして決算跨いでみる、みたいなことやった人、多いんじゃないでしょうか。 こういうのを個人投資家の間で決算プレーとか決算跨ぎとか言うらしいんですが、予想外の値動きして大損失喰らった、みたいな経験した人は多いと思います。 結局、みんなが同じ予想して同じ行動すると、逆の値動きするのが相場なんですよね。 例えば、ある銘柄の好決算を予想して信用買いするとするじゃないですか。 好決算が出ると、翌日株価が短期的に値上がりするって誰もが予想するので、短期筋のトレーダーは現物、もしくは信用取引で前日に買っておいて、寄りつきの急騰にぶつけて売って利ザヤを稼ごうとするわけですよ。 ですから、すごい好決算なのに、何か思ったほど騰がんないなあ、とか、何で好決算なのにこんなに下げるんじゃあ、みたいなことが、わりとよくあるんですよ。 買い増ししたい場合は好都合なのですが、好決算で大きく下げたりすると、毎日株価ウォッチしている側からするすると、漠然とした不安に駆られてしまい、何かまずい材料でもあったのかと変な邪推してしまうこともあるんですよね。 私の保有している銘柄の中でも決算のよかった銘柄は結構あったんですが、まあ、この時期特有の値動きと言いますか、軒並み株価の反応は極めて微妙でございます…。 例えばADワークスG(2982)とか、FGI(8789)とか、誰が見たって好決算じゃないかと思うんですが、株価の反応はだいたい期待外れってことが多いんですよね…。 ことに、有利子負債の多い銘柄とか、グロース系の銘柄とか、そういう銘柄になればなるほど値動きって読みずらい傾向あるかな。 有利子負債が多くて、わりと個人投資家みんなが知ってそうな銘柄というと、たとえばイオンモール(8905)。 たまに良い数字出てきたりもしますが、騰がりそうで騰がらないですよね。 恐らくこういう銘柄って、大口トレーダー好みの銘柄とは言えず、どちらかというと機関投資家がセクターごとバスケットで売買されているような銘柄でしょうから、個別の業績がたまたまよかったからといって大きく上に動くようなことってそうそうないのかもしれないですね。 私の保有している個別の銘柄についても少し書いて終わろうと思うんですが、先ほども書いた通り、全体的には決算良かったと思うんですが、値動きは全体的に見て下方向というか、すこぶる弱いです。 増収増益、増配、上方修正、そういう銘柄結構あったんですが、昨日、今日と、軒並み下げています。 この時期って基本的に相場が弱いので、まあ、良くも悪くも例年通りって感じかな。 桐谷さんの株主優待ライフ【電子書籍】[ 桐谷広人 ] 特に下げがきついのがウィルズ(4482)。 増収減益だったんですが、減益要因が人材確保のためですし、減益といってもそんなに悪い数字というわけではないのですが、相場が悪化するとこういう材料に敏感になるんですよね。 他にも近鉄(9041)とかよく頑張った好決算だと思いますが、下げ方ハンパないです。 たまたま特別な要因で数字が良すぎた前期決算と数字を比べられてしまって、それが短期筋に「業績悪化で売り」と捉えられてしまってるんでしょうね。 他にも、もうとっくに決算期過ぎてるのに今頃になって謎に急落している銘柄もございます。 それが技研製作所(6289)です。 昨日、突然爆下げしたんですよね。何か個別にネガティブな材料があったのかも、と思って調べてみましたが、特に技研製作所に関しての報道とか何もないんですよね。 長く株やってると、こういうこともたまーにあることですが、ネットの掲示板では、いったい何事かと騒いでる方がちらほら。 もしかしたら一部の機関投資家にだけ何かインサイダー情報入ったのかもしれないので、怖くて迂闊に拾いに行けないのがもどかしいです。 【3980円以上送料無料】世界一やさしい株価チャートの本 15のサインで売買チャンスを先読み!/岩本秀雄/著 相場が良くない時って、いわゆる景気敏感株っていわれている銘柄が結構売られやすいじゃないですか。こういう相場に強みを発揮する銘柄ってのもありますよね。 ディフェンシブ株なんて言われたりしますが、残念ながらディフェンシブ株って私はあまり保有していません。 一切保有していないって訳じゃないのですが、優待目的でトーエル(3361)とTOKAI(3167)を少しだけ保有しているくらいなので、こういう相場にぜい弱なんですよね…。 食品スーパー株もディフェンシブ株と言われることがありますが、私が保有しているイオン(8267)もフジ(8278)もどちらも決してディフェンシブを発揮しているとは言い難いかな…。 よく、ニュースでは日経平均株価とTOPIX、為替のドル円くらいは報道しますけど、それだけ見ても相場が強いか弱いかなんて、ぜんぜんわからないじゃないですか。 日経平均株価が大きく下げていても、相場が強い時は自分が保有している株はぜんぜん下げてない、なんてこともザラにあるくらいです。 私がよく見てるのは騰落レシオ。短期の騰落レシオが100切ってるので、今の日本株は短期的な弱気相場になっていると判断出来ます。 東証のサイトで大型、中型、小型の株それぞれでチャートを追ってみる、なんてことやってみても相場の傾向がわかります。 最近は大型株のパフォーマンスがよかったみたいですが、生憎私はそういう銘柄殆ど持っていませんので、残念ながら私は大型株優位の相場には乗れませんでした…。 と、こういう反省が出来ることって、ホントは大事なんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.16 11:29:34
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