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カテゴリ:心配です
ショータンはチョコレートが大好きで、年中冷蔵庫に板チョコが3枚か5枚入っている。旅行に行く時は、冷凍した保冷ゼリーと一緒に袋に入れて持って行く。私がお菓子を食べていると「かけらが落ちた! こぼすな! ダレが掃除すんねん!?」とうるさいけど、自分は溶けたチョコのついた指で服を触ったりシートをちょっと汚したり。
昨日は、ウィスキー入りのチョコを買った。高い。親指の半分大10個入りが480円。私も3個食べた。日本中が「バレンタインデーバレンタインデー」と喧しい今日は、ショータンはチョコレートを食べなかった。「左党でもチョコ食べる日やから、チョコ党のおれはサケ飲む」って。 旅行で体重が2キロ増えたから、帰るなりダイエットしている。お昼、牛乳マグカップ1杯とバナナ一本とかミカサ一つとかビスケット3枚とか。3時のおやつは板チョコ2かけ。3日で1キロ減ったと喜んでいた。 私が40日入院するから今日、母に私のクスリを持って行った。飲み薬や塗り薬を6個。 「前に手術した方の脚、手術のやりなおしやろ?」 「反対の方の脚」 「そんな、両方してもうて、また失敗したらどうするのん」 「だいぶ曲がって来たから、真っ直ぐにしてもらうねん」 「お医者さんにそんなこと出来るかいな。お母ちゃんなんか、10年ほど前にえらい曲がってたけど、治ったよ。晩寝しなに体操したらええねん。脚、上へあげて自転車漕ぎ。このコナのクスリを毎日1匙ずつ飲んで……」 「ふうん」 「やめときやめとき。手術なんか」 12月に手術のハナシをしていた時は「あ、そう」と言っていたのに、何度も「やめとき」と繰り返す。 お昼、近所の一番美味いお寿司屋から上寿司を一人前ずつ取ってくれた。「多いなあ」と言うのに、「ご馳走はみな食うねん」とショータンは全部平らげた。また1キロ戻りだ。母は2つ食べて、「朝御飯11時に食べたから、また晩に…」とラップをかけて冷蔵庫にしまう。 帰り際、「手術なんかしなや」とまた言った。 ヴェランダで見送ってくれる母は、ヴェランダの手摺が目の高さだった。 車の中でショータンに言った。 「手術、やめとこか」 「1年か2年で死ぬんやったらもうええけど、まだ20年は生きるんやろ。今しとかな何時するねん!?」 みなヒトのことはきっぱり決める。ダイエットすら思うようにいかないのになあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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