今朝もカラリと晴れていなかった。
「年取ると寒さがこたえる」と言うけど、今年は灯油の使い方が激しい。この冬までは、朝2時間と夕食後からしかストーヴを使わなかったのに、朝からずーっと点けている。
昔のダルマストーヴは、上にケットルを乗せて湯気をシャンシャン立てて部屋の湿度を保つことが出来た。引っくり返り易い、火傷する、というので25、6年ほど前から無くなった。今は、保湿は保湿機、暖房は暖房機。クーラーは冷暖房になっているけど、上から下を暖めるという仕組みがどうも怪しいので、暖房には使っていない。
本当に寒さがこたえる年になったのかと覚悟しかけていたら、この冬は寒気が強いのだと新聞に書いてあった。12月は、20年ぶりの低温で、戦後最低だそうだ。戦後といえば62年にもなる。昭和21年も春に、関西に大雪が降ったけど、12月はこの12月よりはましだったのだ。戦災に遭って着るものもろくに無かったが、ストーヴなしで生活していた。オーバー・コートとかキルティングのジャケットなど着ないで学校へ行っていた。教室は暖房してなかった。両手をこすり合わせてハーハー息を吹きかけて鉛筆を握っていた。アカギレやしもやけの子もいた。それでも「風邪で学級閉鎖」というのは一度もなかった。
新潟に、4メートルもの雪が積もったとテレビのニュースで報じていた。雪の重みで家が倒壊していた。何故、あんな住み辛い処に何年も住んでいるのだろう? 高野山の上でもたかがナンセンチしか積もらない。
戦災で大阪を追われて以来方々に住んだけど、何処でも住めば都だ。それにしても、贅沢に馴れてしまってみんな簡単に風邪を引く。
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