目薬はあんまり使わないほうがいいと言うのに、ショータンは12年も使っていた。最近は、車で走っていると信号で止まる度ポケットから取り出して挿していた。(悪い傾向や)と思っていたら、とうとう目がダメになった。
うちの一子相伝家伝薬は、九州黒田家の「目薬」で、目の病気、怪我に、これ以上のものは無いくらい効くのに、現代薬の方が良いと信じているんだから。しかも、うちの薬はタダ。私の同級生達が、二十年も前にみんな老眼鏡が要るようになったけど、私は今もまだ生の目で新聞の字が全部読める。
95歳の母でも、写真や手紙ぐらいは眼鏡を掛けずに見ている。
ショータンは検査検査の挙句、眼底の毛細血管がふくれて切れる寸前だということで、手術することに決まった。毛細血管が異常をおこすのは、高血圧のせいだろう。血圧降下剤も20数年飲んでいるが、血圧上昇を抑えているだけで、正常にしているわけではない。私なんかそんなもの、一粒も飲んだことがない。お医者さんの薬が無ければ一日も生きて行けないのは大きな異常だ。うちの薬はバカにつけてもいいんだけど、バカはつけない。
22日入院なので、今日お墓参りに行った。ショータンの前のヒトのお墓へ行って、帰り、遠回りして私の家のお墓へ。暑かった。
病院は車で行ってはいけないのにショータンは車で行くつもりで、ガソリン満タンに洗車までした。アトガマ決定してバンザイしていたヒトと、何故か似ている。
絵は、飛行機雲のある空