カエルとヘビ
昨夜。風がビュービュー荒れているのに、満月が出ていた。風で雲が飛んだんだ。と思っていたら、10分で見えなくなった。 今朝。庭に蛇の抜け殻が落ちていた。頭の方半分だけ。あの嵐の最中に一生懸命脱いでいたヤツがあったのか。嵐だって隣の家が飛んだって、脱ぎたい時は脱ぐよね。財布に入れとこうと思って植木鉢の上へ乗せて忘れた。昼間、買い物に行ったときちらっと思い出して、帰るまでにまた忘れ、今まで忘れたままだった。あ。やっぱり見て来よう。 懐中電灯を持って見に行ったら、置いた所にあったけど、頭が無くなっていた。ぺしゃんこの幅3センチ、長さ24センチぐらい。想像するに、1メートルほどの蛇らしい。まさか、うちの庭に住んでいるのではないだろうな。田んぼの方から抜け殻だけ飛んで来たのだと思うことにしよう。頭が無いとは、なんか、儲け損なうような感じ。でも持って来た。 子供の頃、頭から尾までどっこも破れていないのを拾ったことがあった。ポリエチレンやビニールの袋などない時分で、きれいにたたんでちり紙に包んでがま口に入れていた。あれがいつ、何処へ行ってしまったのか、全然覚えていない。住んでいた所は、町だけど焼け跡が多くて、野菜畑や麦畑があった。畑の中に、バラックの家が建っていた。 「ちり紙」「懐中電灯」「がま口」「バラック」-----わからない人もいるみたい。そう言えば今日テレビで、毒蛙をガマグチに加工したものが沖縄に売っているというのを見た。夕飯の支度をしている時でちらちらとしか見なかったが、手足を伸ばした40センチほどもあるヘビー級のカエル(蝦蟇)の干物で、束ねてぶら下げてあるのはグロテスクだった。 大阪の家へ行った。ヴェランダのものは、ポリ・バケツ以外何も飛んだり引っくり返ったりしていなかった。今日は商売(1時間)の売り上げ34,500円。