★銀次郎の合格ブログ

令和2年度管理業務主任者試験
疑義問の正解番号に異議あり

　　　　令和2年度管理業務主任者試験の合格発表は1月22日（金）に行
　　　　われ、管業試験史上最も少ない「3,473人」の方が見事合格され
　　　　ました。おめでとうございます。合格点は37点でしたが、問題の
　　　　難易度や大手予備校のデータから妥当な判定基準だと考えます。

　　　　
　　　　ただし、本試験当日から合格発表前日まで、各予備校の予想正解
　　　　肢が一致しない、いわゆる「割れ問」が3問もあり、試験実施団
　　　　体の「正解番号」に注目が集まりましたが、結果は合格者も不合
　　　　格者も納得し難い「グレーゾーン」の決着となりました。今年は
　　　　平成24年のように合格発表後にクレームが殺到→国交省から協会
　　　　へ該当問題の精査指導→採点作業のやり直し→正解番号の追加→
　　　　追加合格者の発表という流れになる可能性も十分考えられます。


　　　　当ブログの予想正解肢は、問9「4」、問18「解なし」、問44は
　　　　「2と4」としたので、問9と問44は予想通りでしたが、問18につ
　　　　いては単独正解「3」で押し切るのは相当無理があると考えます。
　　　　本来なら出題ミスで「全員正解」とすべきですが、問44とともに
　　　　問18も「2と3」の複数正解とするなら、まだわかるのですが、単
　　　　独正解はいくらなんでも納得し難いですね。


　　　　さて、ここからが本題ですが、今年の結果（公表された正解番号）
　　　　に疑問を感じる方は、声をあげるべきです。特に正解番号をもと
　　　　に自己採点した結果36点で、問18の解答を「2ｌとした方は黙っ
　　　　てないで、マンション管理業協会を監督している、国土交通省の
　　　　住宅局に電話ではなく、メールか手紙で理路整然と疑義問に対し
　　　　て異議を申し立てるべきです。


　　　　管理業務主任者試験は、平成13年の第1回試験から昨年まで計5回
　　　　の出題ミスがありましたが、それは試験実施者側が積極的に問題
　　　　を精査したのではなく、国土交通省からの要請等を踏まえて試験
　　　　問題全体の精査を行い、その結果、正解肢の追加を行っています。


　　　　追加で正解肢を加えたケースでは、「適切とも不適切ともとれる
　　　　余地があるため、1および2のいずれも正解とすることといたしま
　　　　した」や、平成30年の問50（個数問題）では、「ウについては、
　　　　正しいとも誤りともとれる余地があるため、１及び２のいずれも
　　　　正解として取り扱うこととしました」と発表しています。


　　　　平成24年では、「複数の選択肢が正解肢として選択される余地が
　　　　ある」として、問6と問29の2問については二つの選択肢を正答と
　　　　して採点作業をやり直し、新たに合格基準点（37問）に達した者
　　　　（443名）を追加合格者としています。（合格点は変更なし）


　　　　いずれにせよ、問18については、複数の選択肢が正解肢として選
　　　　択される余地がある可能性大で、「没問」（全員正解）が無理なら
　　　　少なくとも「2と3」が正解肢となるべき問題であると考えます。


　　　　問42についても全予備校等が「3」で一致しているのに、正解番
　　　　号は「2」という大どんでん返しがありました。もちろん、これで
　　　　救われた方もいたでしょうが、疑義問以外に、まさかの隠し玉が
　　　　あるとは・・・　何とも言えない気持ちになりますね。