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February 5, 2014
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カテゴリ:映画





(ちょっとネタバレします)



感想

前作「モンスターズ・インク」より面白いかも。私は二作目のこっちのほうが好きです。泣けてしょうがなかった。少年期のマイクが目をキラキラさせるところなんて特に。ピクサーの人たちはアニメが好きで、映画が好きで、それぞれの人生の中でマイクのような劇的な瞬間を体験してこの作品を完成させたのだろうな、とか、(マイクの声の)爆笑問題の田中の人生に思いを馳せたりした! 爆笑問題なんて才能はあるのに一旦姿を消してそこから若手と競って一週ずつ勝ち抜いてその積み重ねの上に今の彼らがあるわけだから。

退学処分後郵便係や清掃係からコンビで登り詰めていったサリー&マイクが彼らに重なってまた泣けた。アメリカでは大学の脚本家コースを履修、卒業していないと脚本家・作家になれない(エージェントがつかない)って話を聞いたことがあるので、そうしたレールからドロップアウトしてしまった人にも希望を持たせる内容だった気がして。この映画全体が、いろんな立場の「ちょっとダメになっちゃった人々」に対する愛があると思う。

ひき肉さえもミミズに見えるという異常なほどのミミズ嫌い・恐怖症の田中が、あんなミミズっぽい形態のモンスターたちの中で立派にマイクを演じて…リーダーシップ発揮して……涙。

大学で出会った頃のサリーが鼻持ちならない野郎で、ランドール(透明になるトカゲ)が気弱で空気ばかり読むメガネキャラだったのも面白い。ピクサーの映画って、最初主人公が自信家でちょっとイヤな奴であったほうが面白く感じる。トイストーリーとかカーズとか。バズとウッディ、マックィーンと田舎町の仲間は、最初は敵対するけど何かを一緒に乗り越えることでやがてお互いの感情に変化が起こり、友情が生まれる。2012年ピクサーが初めて女性を主人公にした「メリダとおそろしの森」は私にはイマイチピンと来なかった(佳作であるが傑作ではないと感じた)のですが、理由のひとつはメリダがいい子だったから。未熟なところはあっても、イヤな子ではないし、ましてやダメ人間ではない。そこに、距離を感じる。

「モンスターズ・ユニバーシティ」ではマイクとサリーは学内の非モテというかいけてないというか、皆から小馬鹿にされるポジションの、言うなればダメ人間グループに所属する。大会に参加するうちに「みんなで勝たないと意味がない」ことに気付き、そこからマイクのサポート役としての才能が開花してゆく。それまでは生まれつきの才能を持ったサリーと努力家のマイクの競い合いだったのに。ガラスの仮面で言うとマヤと亜弓さんです。女優としての才能が備わっているマヤ、努力の人亜弓さん。だけどサリーはマイクのマネージメント能力を見いだし、マイクもサリーの才能を認める。それが2人の大きな転機になる。

そして、いろんな種類の女性(おばさん多数)が出てたのも良かった。私の大好きなロズ(無愛想ナメクジおばさん)もいたよ!! 興奮!!! たとえ怖がらせ屋として働けなくても、どこかで地道に頑張っていれば必ずロズが見ていてくれる。おばさんだけじゃなくゴスの女の子とかチアリーディングの子もいたし、怖がらせ屋のスター選手として女性のモンスターも男性と同じ尊敬の眼差しで見られていた。モンスターの世界は良いですね。
スコットのお母さん、シェリーも大好き。髪カーラーだらけで鼻歌まじりで洗濯してたかと思うと、車でデスメタル聴いてたり。あの鼻歌はメタルだったんだ!

あとは……ピクサーの過去の作品のキャラクターが映像のどこかに隠されていないか、目を皿のようにして探してたんですけど、見つけたのはドラゴンボール1個だけでした。これもボールに☆が書いてあるだけだからドラゴンボールかどうかもあやしいですけど。子供部屋に散らかったおもちゃやポスター、かなり見たんだけどなあ。もしかしてサークルPNKの女の子たち、トイストーリーのリトルグリーンメンの女の子バージョンだったのかな?






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Last updated  February 7, 2014 02:46:01 AM
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