わしが小学校を卒業して中学に入る頃、だいたい親戚筋からのプレゼントは万年筆で、親からは時計ってのが多かった。
私服から詰め襟の学生服へ、白いリボンのセーラー服へ。
この段階で、子供から半分大人になる過程があった。
だから、セーラーやパイロットの万年筆と、セイコーやシチズンの時計が贈られるのであった。
万年筆はペリカンやモンブランみたいなインク吸引式ではなくて、なんだが弾丸のマガジンのようにカチっと入れるスペアカートリッジ式が大流行りであった。
時計は、14石、17石、21石、24石なんていう感じで文字盤に表示されていた。
わしは33石の自動巻(オートマチック)が嬉しくて大事にしてたものだ。
今でも動くぞお、分解掃除してないから時間は狂うがな(^o^);
そして、表題の本があった。
全学年あった。
学習研究社が「コース」で旺文社が「時代」だった。
いろいろ付録も付いていたが、参考書はけっこう役に立った様な気もするが、アイドルもけっこう掲載されていたように思う。
「コース」は1999年に廃刊、「時代」は1991年に廃刊となっている。
万年筆のインクの匂いと、時計の感触、そしてこの学習参考書と共に、中学時代の自分の部屋が想起される。
そんな時、どちからの付録で付いて来た小説に、筒井康隆のSFジョブナイルがあったのだ(^o^);