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テーマ:教育問題について(401)
カテゴリ:教育
4月25日に開催された東京青年会議所主催の4月例会に行って来ました。
パネリストは伊吹文明文部科学大臣、藤原和博杉並区立中学校長、八木秀次高崎経済大学教授の三名。 ![]() 開会からの三十分は青年会議所のセレモニー。国歌斉唱に始まり、JC会歌や宣言、綱領の唱和、次期大会のアピールなどが続く。なかなか新鮮だったが、国歌斉唱にほとんど声がでていない。JCソングは元気一杯なのに残念だ。 ![]() 伊吹大臣や八木教授の発言は予想されたもの。ただ藤原校長についてはこれまでの印象と違った。藤原校長といえば「よのなか科」の実践で有名だ。かつて両性具有の人を講師に招き、性の問題と人権を扱った授業実践が紹介され、その時「いくらなんでも中学生に両性具有はないだろ」「マイノリティの人権や特殊性と、あたかもそれが普遍的であることは別なのでは」という印象を持っていた。 しかし今回、藤原氏は現在の地域社会の崩壊の実情を現場の立場から紹介し、新しい道徳や新しい規範の上塗りでは、問題は解決しないというアプローチを展開した。 特に現代社会が超便利社会に行き付き、子どもたちが心の空虚さを埋めるためにテレビ、携帯に没入しているが、携帯メールはコミュニケーションとして成立しておらず、ただ空虚さを紛らわすだけのものであること、文部科学省が特別立法で強制介入してでも校長人事を刷新しなければならないことを指摘した。 シンポジウムの時間がわずか一時間半、その間にJCからの教育提言が盛り込まれたり、伊吹大臣の退席があったりで、議論が煮詰まらずに終わったが、藤原校長の現場での危機認識をうかがい知ることが出来ただけでもよしとしよう。 それにしても、JCの諸君。シンポジウム中の私語が多すぎるよ。これでは、地域の教育力や道徳教育の運動構想を提起する前に、内部の教育力を問題にされますぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月26日 11時52分22秒
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