日本共産党の志位和夫委員長が行った自衛隊の情報保全隊の文書問題記者会見について、日本共産党のHPでは関連資料や会見の模様を動画で見ることが出来るのですが、この会見を聞きながら、ふと、ある台詞が浮かんできました。
「俺達が相手にしているのは気紛な犯罪者でもなければ狂暴さが取柄のごろんぼうでもない。目的の為ならどんな汚い真似でも平然とこなすだけの強靭な意志力を持ち、しかも犯罪者としての負目なんぞこれっぽっちも持たない、そういう連中なんだ」
これはもう一つの戦後史の中で生きるセクトの運動家と警察側の鎮圧部隊、警察内部で内偵を行なう諜報機関を描いた傑作アニメ、「人狼」の中で登場する台詞です。
反自衛隊活動、憲法改正反対運動を行う勢力には外国勢力の関与が旧冷戦時代から現実のものとしてあり、従来は公安調査庁や、警視庁の公安一課、二課や外事課が調査に当たっています。が、警察庁と旧防衛庁の不仲というものも、これまた昔から当事者によっても指摘されており、軍隊である自衛隊が国内の治安情報、公安情報を持たないまま部隊として日々運用されているという異常な事態が背景にあったからこそ、情報保全隊が誕生したわけで、驚くにはあたりません。
共産党は今日でこそ天皇制容認や護憲を掲げていますが、政権を取った際には独自の憲法制定、自衛隊を解体して軍隊にすること、天皇制廃止を党是としていますので、そのことこそ留意しなければならないでしょう。
今回の件で、参院選に向け、自民党、民主党、共産党それぞれがどんな合法チラシや怪文書を撒くのか、実に楽しみです。
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