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カテゴリ:院長の「物語り」
「センセイ、おれ、マジでぶっ飛んだよ」 インフルエンザの予防接種を打ちに来た、高校3年生のT君の左腕をアルコール綿で消毒しながら、「もう、大学受験なんだね」と声をかけたら、こんなリアクションが返ってきました。 こどものころは当院の常連であったT君ですが、幸いなことに最近は病気と縁がなくなり、受験期にワクチンを打ちに来るだけとなりました。前回会ったときが「高校受験」で、今回が「大学受験」ですから、3年ぶりというわけです。その歳月のあいだに、医院の環境やスタッフの顔ぶれは、「チョー変わった」のでありますから、T君が「マジぶっ飛ぶ」のは無理もないこと。 インフルエンザのワクチンを接種するため、一年に一度だけ医院を訪れる、健康な住民のみなさまにお会いする季節が、今年もやって来ました。昨シーズンは「仮診療所」でのワクチン接種だっただけに、はじめて新医院を訪れたみなさんは、「チョー変わった」内部の様子を珍しそうに眺めていらっしゃいます。そして、診察室に入ると、「医者だけは去年と同じか」という表情でもって、わたしを一瞥されるわけです。 当院にインフルエンザワクチンを打ちに来られるのは、かかりつけの患者さんや地域の住民のみなさまだけではありません。むかし、わたしが大学病院に勤務していたときに、主治医として関わっていた患者さんたちも、「ワクチン接種という名目の、年に一度だけの診察」を受けるために、遠い町から電車や自動車に乗って登場するのです。 ☆☆ちゃんも、そのひとりですが、今年は立派な皮の表紙がついたアルバムのようなものを片手に持って、颯爽と診察室に入って来ました。 「これ、先生に見てもらいたくって」 (「家族の肖像 (2)」へ、つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.23 19:37:57
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