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カテゴリ:医院の「物語り」
9月27日土曜の午後は、PCNN第3回勉強会でした。 今回は "Meet the Pharmacist" Session と銘打った、薬剤師と医師のコラボレーションを強めるためのセミナー。処方箋の受け渡しは毎日しているのに、医者と薬剤師がともに学ぶ機会は滅多にないことから、今回は薬剤師の先生がたを「巻きこんで」みました! 講師にお招きした川村和美先生(薬剤師・薬学博士)は、薬学領域における臨床倫理の専門家で、大手ドラッグストア教育部門の主任研究員として、薬剤師のコミュニケーションスキルトレーニングにも携わっていらっしゃるかたです。 今年3月の総合診療医学会で、わたしがファシリテーターをした「プロフェッショナリズム」のワークショップに、川村先生が参加してくださったときに、「うちでやってる勉強会に、ぜひ講師として来てください」とお願いしたところ、快くOKしてくださったために実現した企画です。 講演は「薬剤師のディレンマ:医師は乗りこえなければならない壁なのか」という、PCNN勉強会ならではのタイトル。参加メンバーは、医師9名、薬剤師15名、その他の医療関係職2名、薬学雑誌編集者2名、さらにスーパーバイザーとして川村先生の「師匠」である静岡大学人文学部教授(生命倫理学)松田純先生の総勢29名となり大盛況。集まってくださった薬剤師のみなさまの背景も、門前薬局、地域薬局、市民病院薬剤部、大学病院薬剤部と実にヴァライティーに富んだ豪華メンバーとなりました。 今回のテーマは、「医師と薬剤師のコミュニケーションをめぐる問題」ですから、川村先生からは「薬剤師特有の思考回路とは何か?」、「薬剤師の陥りやすいディレンマとは?」、「医師は立ちはだかる壁か?」など、非常に興味深いお話をうかがうことができました。 後半は「医師と薬剤師のトークセッション」ということで、「なぜ、医師・薬剤師・患者はすれ違うのか」について、フロアの参加者を巻きこんで話し合いました。医師と薬剤師の双方から「本音トーク」も飛び出して、大いに盛り上がりましたが、医師も薬剤師も自らの特殊な論理や思考過程を自己認識したうえで、相手の立場を尊重して仕事をしようという「まとめ」になりました。 薬剤師さんたちと、ここまで「腹を割って」お話したのは初めての貴重な経験でしたが、「巻きこみ/巻きこまれながら/ともに学ぶ」という、PCNNのコンセプトにぴったりな"Meet the Pharmacist" Sessionだったと思います。 超・超・ご多忙なスケジュールを割いてご指導いただきました川村先生に感謝いたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.28 15:46:55
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