タイ大好き！

いやー、「新参者」は面白い。久々にのめりこんで見てるわア・・・って日本のドラマを余裕かまして見れるようになったのも、結果がめちゃくちゃだったとはいえ、バンコクに日常が戻ろうとしているからですね。

自分就職決まってないのにバンコクの方が気になるなんて、アホですか。あ、そういえばむかつく報道があったとです。ヨーロッパの新聞で、「これはアジアのフランス革命やー（彦麻呂風）」と書いた記事があったんだそうで・・・あたしはどこの国の王族にもそんなに興味もないし、憎しみもないですが、タイですよ。赤軍団の人の中にもテレビに映っているだけでも大勢の人が「王様大好き黄色ブレスレット」をつけている光景をニュースで見ていたら、ある程度知っている人なら絶対に書けない記事であり、タイに行ったこともない人が書いた記事なんじゃねーの？と思ってしまう。しかも信じている人がいるだろうなあと思うと切なく思いました。

ちなみに、先日のディシュタニ君メールに被弾したことも心配で、思わずへたくそ英語＆ローマ字タイ語でメールをしたおいらに、こんなメールが返ってまいりました。

Warm greetings from the Dusit Thani Bangkok.We sincerely appreciate your thoughtful messageTo our hotel and to the country.
All our guests and hotel staff are safe, and our hotel is
Expected to open next week.
We look forward welcoming and serving you in the Very near future,

Dusit Thani Bangkok, 946 Rama 4 Road, Bangkok,
10500 Thailand
Phone +66 (0) 2200 9000 Ext. 2913 Fax +66 (0) 2200 9600
E-mail : ●●●●●@dusit.com
www.dusit.com

さーすがディシュタニ！メールして翌日のすぐの対応です。ちなみにメールの返事をしてくだすったのは日本人スタッフの方。プライベート、バンコクで生活していたから、日本人・タイ人の友だち同様、日常はいろいろ大変だったでしょうね。 

ディシュタニ！24日から日常がはじまります。頑張ってくださいね！ 

今のバイトは、恐ろしい数の報道番組を見る。で、腱鞘炎になるスピードと量の原稿を書きまくるんだけど、お影で一日で「反政府デモ隊」「治安維持軍」「タクシン」「アピシット」とか、どれだけ打ったんだろうかっていうくらいで、しまいには手が痛くて「ててくちん」とか「あぴょちっと」とか妙にかわいい名前になってアップして慌てて直したよ。タイの報道は家にいるよりも職場で見れたんで若干感謝。

その中で、印象深かった人を上げていきたいと思います。

その１　かっこよさをアピールする兵隊君。

19日早朝の映像。兵隊さんがシーロムとラマ４のあの交差点でぽちぽちと持ち場につき始めた頃、日本人ジャーナリストが「強制排除が始まろうとしています！」と言っていた背後に、奴はいた。

立てひざ突いてしゃがんで、まだ少し余裕がある感じ。 映った瞬間は「ぽやーん」とした顔をしたいたんだが、ジャーナリストの緊迫した顔と、日本語にちらっとカメラを見た。

・・・もう一度、見た。で、もう一度・・・君、何回見てるんだ！？見すぎだよ、君！

何回もみている間にじょじょに顔がきりっとさせてきた（爆笑）。芸達者じゃねーか、おい。

そして、５，６回目に（どんだけ見てるんだよ）、スタアのようなきりっとした顔でデカイ銃を肩に構えて、覗き込み・・・えっ？いよいよかと思ったら、そんなんじゃなくて、構えただけで、おろして、もう一度、同じことをして、きりっとした顔でカメラをもう一度見た。

・・・あのう・・・もしかして・・・もしかしなくても・・・いや、絶対にカメラ意識してます？

あの緊迫と悲しみの気持ちを一気に落ちつけ、笑わせてくれた若い兵士よ、ありがとう！
きっと19日はそのマイペースぶりで活躍したんだろうね。ケガとかしてないよね？大丈夫かな？

日本人視聴者にそのきりっとした顔のアピールは完璧にできたぜ！やったね！

その2　言った言葉より、かっこいいコメントをテロップで流されたテンションの高いバイクのおやじ。

21日、日常に戻りつつあるラマ4世通り。なぜかガソリンスタンドを撮影。
スタンドのおにぃーちゃんも、お客さんもガソリン入れてるだけで、テレビに取材されるなんてことなかっただろうから、みんなすごーく照れ笑いして、たまに噴き出して爆笑しながら、うつむいちゃってかわいいったらありゃしない。

タイ人の微笑みは本当にかわいい。

その中で1人のバイクに乗った、いかにも「タイのいい感じのオヤジ（デブ）」風体におっちゃんにインタビュー。

「通常通りになってよかったですね」的なタイ語のインタビューに対し、おやじは満面の笑みと朝とも思えぬフルテンションで

「ああ、ほんっとによかったよお。だってどこにも行けなかっただろう。本当に困ったもんだったよー・・・ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ・・・」

ものすごい勢いで思いのたけを伝えているのだが、テロップと、やたら渋い声の吹き替え（本人は甲高い声）で出たのは「平和な生活が戻ってきて安心していますよ」の1行＆一言。

チーン・・・。

・・・そんな冷静なニュアンスのではなかったよね？ね？

しかもコントでよく見る感じに途中でカットされたおやじ。

だいじょうぶ。ほんとはテンション高く沢山愚痴ってたのは、しかと聞きとめたぞ。

多分タイ語ができる人であの番組を見ていた人は、君の無念さをわかってくれたはずだ。

その3　は？何言ってるの？ＭＥＧＵＭＩ（怒）

ある番組のゲストで出ていたＭＥＧＵＭＩ。タイの一連の映像を見た後、司会者に「ＭＥＧＵＭＩさんはタイが好きでよく行かれてるんですよねー」とふられる。

彼女は大きく何度も頷き「タイの人は本当に穏やかで何度行っても本当に癒されるんですよー、イヤ、ほんっとに優しくてピースな人たちなので、そんなタイの人たちをここまで怒らせるなんて信じられないですね」

・・・（号泣）ＭＥＧＵＭＩさん？何の話をしてるんですか？

タイの人たちをここまで怒らせる、って違う国の人か宇宙人が攻めてきたとでも？
それとも、ヒトラーみたいな独裁者に国民全員があんな動乱をおこしているとでも？
その番組だけのＶＴＲでも「デモ隊のせいで社会が混乱している」とずーっと説明していたわけですよ。しかも割と長く、丁寧に。

・・・百歩譲って下調べしてこなくったって、その映像みれば、その怒っている人たちが迷惑かけているのはわかるはずなのに。タイの人たちを困らせているのはその怒っている赤い人たちだから！

しかもそのコメントの後に、いかにも頭が良いでしょ的な・・・「どや？顔」っての？訳知り顔の頷きが、また・・・ぷぷぷ・・・と失笑を買う。

それを言うなら「タイの人は穏やかで優しいから信じられないです」だよね。

百歩ゆずって日本語を間違えたんだよね？ね？

どっちにしても知的にしゃべったはずが、大失敗だから。

とまあ、一挙に何局もの何報道ものタイ関連のニュースや特集を見た挙句、わかったのは、きらめくぐらい素敵な人が映っている（笑）、のと、わかってもいないのに、感情や感想だけで物を言う人がコメンテーターやゲストにいたり、その番組のニュース原稿担当の人の感情の入れ方によって、また、ニュアンスが変るということです。

例えば「いつもはこういう時に王様がびしっというと聞く人たちなんですよね？」というコメントに対し、ある番組のコメンテーターは「それだけ王様の力がなくなっている」と答えたんです。これは恐らくその、ヨーロッパのジャーナリストが出した「アジアのフランス革命や～（まだ彦麻呂風）」を読んできた人ではないかと思われ・・・でも他の番組では「そうなんですけど、今王様が入院中なんですよね」と、ちゃあんと、王様の発言の有無を調べてきた人がいる。

今回はタイだったから、住んでいる複数の、しかも階層も違うタイ人の友達、知人などから真実の証言が聞けて、「報道っていい加減なんだな」ってわかったけど、他のまーったく知らない国のこういうことだったら「アジアのフランス革命や～（まだ彦麻呂風）」って記事を信じちゃう可能性もあったかもしれないですよね。

・・・そう思うと、一つの番組ではなく、沢山の情報を調べて、理解してから物を口にしないといけない。それが物書きの使命なんだなあって、今回の件で勉強になった気がします。

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