カテゴリ:プーケット
その日の晩は、まむあんさんが行きつけのローカルなフォーク酒場に連れて行ってくれた。
あれ?なんで看板が二つあるの?
そうすると、まむあんさん、にやりと笑ってこう説明してくれた。
ここ、隣が連れ込みホテルになっていて、このお店のおねーちゃんを連れ込める可能性もあるのだとか。
一つはその連れ込みホテルの看板。
えーーーーーーーーーーーーーーーーーー???それってどんな店?
と、びびりながら座ったら・・・おねえちゃんがいるだけの、生演奏あり酒場で、タイ人も男女問わず、普通にやってきていた。
ひなびた、のどかなオープンエアーの気持ちの良い空間だ。
これだと近所の家族でも寄れる雰囲気・・・。
なんだか、日本だったら普通に食事できる店にそんなおねーちゃんはいないし、普通に食事できるところに、そんな施設があることはなんだか暗黒街のようなところしかなさそうだ。あと、よれた温泉街とか。
「お店はきれいなおねーさんしか勤められないんだよ」とまむあんさん。
そっかぁ、じゃあ、あたしは大丈夫かなー?とか、お決まりのことを言おうとしたが
ほんとうにかわいい女の子が目に入り、うんわっふっふ!と、旧サザエさん並に言葉を飲み込んでみた。
あまりのローカルぶりに、カメラを構えることすらためらわれ、ステージの写真を1枚も取っていないのが悔やまれるが、ステージの上で、伸びやかな声で歌いあげているのは・・・
天然パーマで丸メガネ、クラスにいたら絶対に女子たちに「やい、〇●!」っていじられつつもかわいがられるタイプの青年。
絵にかいたような素朴な感じで、今日は一日のび太尽くしだったので考えたくなかったが、こういう人こそのび太的風貌だなあと、昼にあった「くるくるクルマ、ぼくのび太」を顧みる・・・。
あいつはのび太ぢゃなくて・・・チョコボールみたいだった。
お店には持ち込んだウイスキー・・・酒場って、酒でも受けているはずなのに持ち込み対応してくれるって・・・タイってすごい。素晴らしい。ありがたいわあ。
ちょっとなまめかしいおねーさんたちが、お酒を注いでくれるのだけど、あたしたちのテーブルに着いたおねーさんは、少々タイプが違ってほかの人と比べると・・・うーん、そうね・・・あ、きれいっていう部類かな?いや、いろんなきれいがいるからな、という雰囲気だったけど、とにかくよく気が付くし、まじめだし、優しい。
こういう人がもてるべきなんだよーーー!とまむあんさんと熱く語る・・・。って余計なお世話か。
このお店。3人の歌手がそれぞれ歌を歌うのだけど、それぞれにキャラがあってかなり面白い。タイの歌手は、アマチュアでもなんでも、キャラが立っているのがすごいと思う。ってか、タイ人のキャラが立ってるのか(笑)。
で、お酒と歌とおねーちゃんがメインだと料理はどうなんだろうっていうのがあったんだけど・・・
なかなかこれがどうして・・・
最近できたバンコクのタイと欧風のフュージョン料理とか、え?思ったよりおいしくない、っていうちゃんとしたお店が見たらびっくりするくらい・・・
普通に美味しい。これがタイ料理だよね!そう
日本からわざわざ来た日本人はこういうシンプルで美味しいタイ料理が食べたいんだよ!
もちろんものすんごくいい素材を使っているわけじゃないけど、味付けがすごく良い!
シェフを!シェフをよんできて~!と絶叫したら完全に浮きそう。これ以上浮いたら、まむんさんに途中の幹線道路に投げ捨てられそうなので、思いとどまることにしよう。
ヤムウンセン!辛くてうまぁーー!野菜もひき肉もたっぷりやでー!
辛さをやわらげるのは、生のカナー。これはお店から無料でついてくるもの。生で食べるのははじめてだけど 冷たく冷やしてあり、しゃくしゃくしておいしい。こういう心遣いうれしいね。
これ、ムーマナオだっけ?まむあんさん。シンプルでおいしかった気がする。
これ、おいしかったー。このころはおいらも食欲あったんだなあー・・・。
で、のび太風ビジュアルの歌手君、自分の出番の後、上顧客であるマムアンさんの前にちょこん、と腰を下ろし、楽しそうにおしゃべり。突然やってきたよっしぃにも優しく接してくれました。
聞いてびっくりしたんだけど、こういうところの歌手ってお休みは新年とかのたった1日。あとは365日出勤・・・じゃなくて、歌っているそうだ。
歌っている時間は2、3時間ぐらいだろうから労働時間的にはものすごくゆるやかなんだろうけど、遊びに行きたい、とか夜仲間と飲みに行きたい!っていうことができないのは大変だなあ。
でものび太風歌手は、大好きな歌を歌い、ビール片手に過ごせるからとってもうれしいんだって。そう、歌手はお酒飲み放題。
きっと彼は今日も、南の島でギターをかき鳴らしつつ、歌を歌っているのだろう。
まむあんさん、素敵なお店に連れて行ってくれてありがとー!
※大切な友人の大切な場所だったので、一部記事を訂正しました。
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不良駐在員が「タイで女の子を連れ出せない店は皆無だ」と豪語しながら普通のレストランで女の子を口説いてましたが、おまえは犬かっ!連れ込みホテルがセットになってる酒場ってのも凄いですね。かわいい女の子が何人かいるってだけで男どもは殺到しますから、こういうコンセプトの店ってタイではありかも!?
(2013年06月19日 09時02分45秒)
タイってたくましいというかあまり常識なく店舗作るんですねw。田舎にはこんなシステムが沢山あるのかもしれませんね。
生演奏が聞けて料理おいしくて、そんなシステムだったら、近所の男性にはたまらないお店なのかも?ですね。 (2013年06月19日 13時28分38秒)
いわゆるカフェでしょうか。
日本には無い形態の風俗ですね。 何度か行ったことありますが、店によってはコメディアンのショートかもあって楽しめました。 (2013年06月19日 17時24分49秒)
嫌ですね~。なにも知らずに入ったら、空気が違うことに気が付かなさそう。
タイ語がわからないと気が付かないかも? (2013年06月20日 07時30分16秒)
フォーク酒場ってことはステージで歌われる歌はプアチーウィットですか? のび太な風貌の歌手が歌うプアチーウィット…なんだか想像すると吹き出しそうですが、休みなく歌っているということはそれだけ人気者なのでしょうからきっと上手いんですね。
(2013年06月20日 11時49分23秒)
>不良駐在員が「タイで女の子を連れ出せない>は皆無だ」
こういうやつ、ほんと嫌い。日本の恥ですね。連れ出す連れ出さないという話をしている限り、タイを見下しているのでしょう。普通のお店でも店員さんは貧しい人も多いので、その人について行っているわけではなく、その人の財布についていっているだけで、魅力があるわけじゃないんですけどね。逆にそれをちゃんと理解していてタイで夜間うごめいているおっさんのほうがまだ両親がありそうに思います。だまされちゃったり、恋に落ちたりのほうがいかにも普通ですしね。 このお店なんですが・・・そう、たぶん怪しげにすることもできたんでしょうけど、あまりにも健全な雰囲気のお店に、なまめかしい、いかにもなおねーちゃんがいて、ひまつぶしみたいに、お酒をついでくれるんですが…家族連れもきてましたんで(爆笑)、タイ人にとってはなんてことないのかもしれないですよね。 (2013年06月20日 22時47分23秒)
そうかもしれないです。圧倒的に都会に比べてお店が少ないので、いろんなことを少ないお店でかなえようとしたら・・・こうなっちゃったとか?
「欲望の玉手箱やぁ~」って彦摩呂も叫んでいそうです。 (2013年06月20日 22時50分09秒)
カフェいてみたいんですよねー。コントとルークトゥン見たい!
ちょっとそれと全く違ったスタイルだったみたいでー・・・ほんとうにごくごくふつうの1軒屋オープンエア―の素朴でかわいらしいお店の前に・・・なまめかしいおねーさんが制服を着てすわっててお客さんが来ると接客。でもホテルにいくかいかないかっていうこともあるらしく、名札なのか番号なのか見落としたけどわかるようなものはしていたと思いますね。 家族連れが来ていたのでなおさらびびりました。たしかに日本にはない文化ですね。 (2013年06月20日 22時59分23秒)
うん、これはですね・・・そうとう、タイに住民化した男性じゃないとつかいづらいと思います。
下手すると最後までそういう店だということもわからないと思うし・・・(苦笑) (2013年06月20日 23時01分48秒)
ところがですね。もしあの看板の事を知らなければちょっとはでな、なぜかなまめかしい雰囲気で男性に目線を送るウエイトレスがいる、ごくごくかわいらしいレストラン、という雰囲気なのでまったくわからないかも。
なんたって家族連れも、女子同士でも来れる雰囲気だし。タイって不思議。 (2013年06月20日 23時17分37秒)
そうなんです!プアチーウィットやら、この「のび太ライク」ちゃんはセークLOSOを熱唱しておりまして。
それがまためちゃくちゃうまいんですよ。これが。 私も最初は吹き出しましたよ。もちろん(爆笑)。 でもですね、なれてくると、そのひなびたかわいい感じのお店と、素朴なのび太ライクちゃんと、場末なちょっとやさぐれたおねーちゃんが、何とも言えないタイらしさをかもしだしていて・・・はまりました(爆笑)。 プーケットというと海!とかリゾートなんでしょうけど、目の前を走る幹線道路のむこうに上る月、そして、のびたライクなおにーやんの声、ウイスキー・・・渋すぎると思いました。 かっこいい店です。ある種・・・。 (2013年06月20日 23時28分54秒)
素敵なお店に連れて行ってくれてありがとう。
それなのに気を悪くさせてすみません。 まむあんさんにとって大切な場所ですものね。 女性が普通に来ていたことも書かせていただいています。普通の雰囲気であることも書かせていただいています。 看板が二つあってなんでだろう?っておもって、理由を知ってとても驚いてしまったので書きました。 素晴らしいお店だと思います。食べ物だって歌だって。プーケットのふけ行く夜がなごりおしく、泣けてくるくらいに。 タイではいろんなカルチャーショックが起こるので、そういうことは書きたいなって思っていました。 やっぱネットは難しい。 (2013年06月24日 22時23分34秒)
大切なお友達二人にメールで気持ちを確認してコメントを削除したいとのことなので、削除させていただきました。
(2013年06月27日 22時48分01秒) |
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