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                     ■3位決定戦 / 日 本 0 - 0(PK5-6)　韓 国

日本、韓国どちらが3位になろうが４位になろうが、どちらでもいいような内容だった。日本にとって「３位決定戦」というシュチュエーションがあまり経験のない場であるばかりか、優勝に繋がらない試合のために２日かけたっぷり疲労を蓄積しての開催地移動。さらに決着がPK戦にもつれ込んだ時点で、相手の韓国が３試合連続の0-0でのPK決着に至るという珍事。
FIFA会長がわざわざ足を運ぶとは思いもよらなかったが、一体今大会の３位にどれだけの価値があるというのか。それだけに３位までに次回大会の予選を免除するというレギュレーションはおかしい。ワールドカップ予選を突破した４ないし５ｶ国にシード権を与えればいいではないか。どうせ３年後の春先の話である。各国の力の均衡がこのまま同じであるはずがない。どうも思慮に欠ける人間がAFCに何人かいるように思えてならない（そもそもAFC会長がどこの誰だか知らない）。
それにしても韓国の若いCB、カン・ミンス、キム・ジンギュの堅守は見事であった。中澤もトルシエ時代のまだ若い時分に代表デビューを果たしたが、かつての井原のようにセンターで強さを発揮するDFを若いうちから発掘して経験を積ませることは今後不可欠である。ホン・ミョンボを久々に見てそう感じた。
それとラストパスの精度を加地はもっと上げなくてはならない。単調なクロスをいくら放り込んでも、真ん中をあれだけ固められればはね返されるばかりである。変化のつけられる相手GKも嫌がるクロスキッカーが、今の日本代表のなかには中村俊輔ひとりくらいしかいないというのは寂しい限りである。

この試合で何人かの新しい韓国選手の名前を覚えられたのは、まあまあ収穫だったかもしれない。BSでは全試合放送していたので、こまめに観ていたら個人的にベストイレブンでも決められようなものだが、日本戦以外ほとんど観ていない。観ていても途中でグーグー寝てしまう。イラン、韓国、オーストラリアは名前を知っている選手が結構いるが、それ以外はほとんどわからないし、UAEのイスマイル・マタルなんかも「そういえばいたな」という印象。今後アジアカップを存分に楽しめる機会は訪れるのだろうか！？