シシリアンライスとは、プレート皿に、温かいライスを盛り、その上に炒めた肉と生野菜を盛り合わせマヨネーズをかけたもの。佐賀県でも佐賀市近郊にしかないご当地グルメです。牛丼に野菜サラダをのせたようなものといってよいでしょう。昭和50年頃に佐賀市内の喫茶店で誕生したと言われています。賄い料理を起源とする説がありますが、詳細は明らかではありません。また、シシリアンライスという名称についても、初期にシーフードが使われていたことから、地中海最大の島であるシチリアのイメージと重ねて命名されたという説が有力ですが、はっきりしたことは分かっておらず、未だに謎なのです。ただ、当時は人口密度に対する喫茶店数が日本一という程、市内には喫茶店があったそうで、他店との差別化の武器として、シシリアンライスが登場したのでしょう。数年前にメディアで取り上げられブレイク。現在は佐賀市内の30軒を超える店で食べられ、それぞれの喫茶店流にアレンジを加え、オリジナルのシシリアンライスを出してくれます。ちなみに、価格も500円~1000円と幅がありますが、多いのは700円、750円。佐賀観光協会では、シシリアンライスの「シシ」との語呂合わせで、4月4日をシシリアンライスの日に定め、日本記念日協会の認定を受けて、PRを行っています。
シシリアンライスは、温かいごはんと肉とサラダを一緒にしただけのもの。お客さんとしてはセットで色々食べられのすし、お店としては、バラバラに出せば手間がかかるが、一皿に入れてしまえば経費もかからない。また、肉とサラダがある分だけ高くなって利益も確保しやすいという佐賀商人の発想から生まれたものといってよいでしょう。