グルメ評論家服部隆司の取寄グルメ採点日記

メロンといえば夕張メロンと言われる。

ブランドというのは時として、費用対効果的に十分でない場合があり、代用が可能な場合がある。

しかし、夕張メロンは違う。夕張メロンとはどういうメロンか。

北海道の夕張という土地は札幌から車で１時間弱の所にあるが、昼夜の寒暖差が大きく、果物栽培には必要条件を備えたところであり、土は火山灰を多く含むため、水はけがよく、作物がジューシーになるのである。

そういう夕張で作られたメロンはいくつかの種類があるが、「夕張メロン」は夕張農協が商標を持ち、農協に所属している農家が夕張農協の厳密な管理の元に栽培、品質検査を行って出荷したものだけである。

夕張市農協で厳しい検査員が１個ずつ調べて、（高品質の物から順に）【秀】【優】【良】と選別される。

夕張メロンの「旬」は６月下旬あたりだろう。夕張という土地は十勝平野と違ってそれほど大きな地域ではなく、従って、大量生産は出来ないので、希少価値が生まれる。まさに今が「旬」の果物の王様だ。

実際夕張メロンを食してみると、一番驚かされるのはその香りである。
そのかぐわしい香りを文章にするほど私は文才はないが、息を吸い込んで香りをかげば、息を止めたくなくなるような、そして、思わず恍惚とした表情になってしまうのは間違いない。この甘い香りは、形のない芸術品といえるだろう。
その香りを嗅ぎながら食べるせいか、味も上品で最高である。

また、夕張メロンの赤肉にはカロチンが含まれるため、美肌にとてもいいということはあまり知られていない。

本当に価値のある一品だ。これこそグルメの人が口にするフルーツの王様だろう。

しかし、最近は産地直送や、仲介を少なくしているケースが多くなり、大分安価で口にすることが出来るようになってきた。多少奮発すれば手が届く範囲かと思われる。


服部隆司の今日の採点

香りの王様「夕張メロン」…「９０点」




↑夕張メロン・まかない用（味は変わらず、形等で若干劣るので安い。）※お召し上がりになりたい方は画像をクリック！



↑お中元等には夕張メロンを使った「ホリの夕張メロンピュアゼリー」も面白いです。
当サイトトップへ