松下一郎のグリーンブレーカーズ

2013/09/16(月)23:05

苗が病気になるときは。

苗が病気になるときは。K 苗八分作と昔からいわれるように、なんといっても 苗つくりは作物作り の基本です。 そんな苗作りで発生する糸状菌の仲間がひきおこす病気の代表例として、 苗立枯病をとりあげてみましよう。 この病気は、英名 Damping-off / 腰折れの意 といわれ、 苗の被害がまあるく円状に、急速にひろがっていくのが特徴です。 いっぱんには つぎのような特徴を持つ病気とされていますよ。  湿度条件 :  多湿  発病適温 :  25度から32度  発生部位 :  根・地際部  発生時期 :  5月から10月  伝染原因 :  土壌・前作の被害残渣・土壌中の菌核や卵胞子 そして発生する要因として・・・  ● 汚染土壌や被害残渣から発生  ● 汚染した資材からの発生  ● 汚染した水から発生   ● 土の中に残った菌核や卵胞子から感染発病 といった感染経路が考えられています。 農薬による消毒が一番の防除方法ですが、それ以外の 防除に役立つポイ トを あげてみますと  ● 床土・育苗に新しい土を使用し、前作で使用した床土は交換する  ● 田や畑から採取した土を用いる場合は、太陽熱や熱水により消毒する  ● 未分解有機質は発病を助長することを認識して・・・  ● 以前発生した場所の床土・育苗用土では、未分解有機質を控える   ● 密植や過湿は、発病を助長するので避ける ということなどが 病気の発生を少なくする効果があります。よろしかっ たら試されてください。 ついついむづかしく考えてしまいますが、病気の正体は カビ 。 空気の流れをよくして湿度を低く保つことと、カビが繁殖しやすい生ものを 使用する土にもちこまないことで、病気の発生は少なくなります。  生ゴミ由来のたい肥やフン尿由来のたい肥を使用されている方で   病気が出て困るという場合は、土に入れる資材の見直しも必要か   もですね。   → 「夢で終らせない農業起業」の続編ブログ版は こちら。  「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」

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