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首が赤いカミキリムシを見つけたときには要注意。
東京を侵略中という物騒なコピーとともに描かれた黒い虫3匹、 そして両端に一緒に描かれている、やや小ぶりな白い虫が2匹。 のののののの 「サクラ 食べちゃうぞ~」「モモも・モモも・・・」とか、 「すっぱウメ~」 などというセリフも 書いてあるんです。 そう これは桜や桃の幹を食い荒らすという、もともとの生息 地が中国や朝鮮半島、モンゴル、ロシア極東部、ベトナム北部 に分布する昆虫である「クビアカツヤカミキリ」の日本進出に 対しての啓発をよびかける東京都のポスター。 ← 3匹は成虫&端に幼虫。。 たかがカミキリムシの国内潜入に、“侵略中”などというフレー ズを使用するなんてちょっとおおげさなんじゃないの・・・な どという感想をもたれた人もいるかもしれません。が、なにせ このカミキリムシ、日本国内にはこれといった天敵もいないう えに、1匹のメスが一度に産む卵の数がときには300個以上 にもなることがあると聞けば、そうそう安心できるものではな いことがわかります。 そして気になるその生息確認地ですが、環境省によると愛知県で 2012年に生息が確認されて以来、埼玉、東京、群馬、栃木、 大阪、徳島の7都府県で被害が確認されているのに加えて、令和 になってからは 奈良、三重、茨城、和歌山、神奈川、兵庫 と 確実にその生息域を拡大しつづけているようです。 この虫が好むのは桜や桃、梅などバラ科の樹木。 夏に羽化した 成虫が産卵し、孵化した幼虫は樹皮に近い部分を1年から3年か けて食い荒らしていくといいますから、このブログでなんどもご 紹介しているルリカミキリのような食痕[こちら]を残していく性 質であるようですが、その食害する樹種が 桜や桃、梅などとい った世間一般によく知られた樹木であるだけに、その影響たるや ルリカミキリの比ではないことがよくわかります。 そういった経緯から、日本では2018年の1月に環境省により 特定外来生物に指定されていますので、前述の発生が確認されて いる13都府県はもとより、生育が確認されていないほかの都府県 の方であっても、体長が4センチ前後で体に光沢があり、頭部の 下が赤いカミキリムシを見かけたり捕まえたりした場合には、逃 がさずにその場で捕殺し、見つけた地域の区市町村にご連絡を。 クビアカツヤカミキリの写真映像は こちら。 ということで今回は、その生息域を拡大しつつあるクビアカツヤ カミキリと、その生息域の発見が 我々皆に委ねられてもいるこ とについてのおはなしでした。
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Last updated
2023.04.13 10:58:55
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