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田植えして一ヶ月くらいに良く受ける質問は。G
[さむい朝や寒風の吹く日を除き]暖かい日は水田の水を日中 浅水にして水温上昇に努めイネの生育をすすめていく、とい った管理をする早期水稲なのですが・・・ 本年は例年ならあがってくるはずの最低気温が、ときには9度 から11度という低い気温で推移している南九州の沿岸部地方。 4月中旬からは日中に強風が吹く日も多く、一と月まえに田植 えが終わった水田でのイネの生育には活着の良かった田と悪 かった田との生育差が甚だしく、生育に関してバラつきがで ているように見受けられます。。 さてそこでこれからの生育管理ですが、とくに苗の生育が悪 い水田では こちらを参考にしていただくとして、生育が順 調であれば、状況やケースに合わせてつぎのような管理をお 願いいたします。 ↓ 『田植えして一ヶ月くらいに良く受ける質問は。』 そんな生育に関する質問ですが、たとえば・・・ ● 葉に条〔すじ〕状の食害ができる ● 株ごとなくなる ● あぜぎわの葉に斑点状の枯れた点ができる ● 分けつ〔イネの株がますこと〕がうまくいかない ● 下葉が黄色くなっているが、これは病気ではないのか といったところが代表的な質問の内容となります。 あなたのイネの生育で、あてはまる点はありませんか? さて、その質問の答えですが、 ■ 葉に条状の食害ができるのはイネミズゾウムシの被害 ■ 株ごとなくなるのは、ジャンボタニシによる食害 と考えて良いかと思いますので、薬剤散布などの対策をほどこせば よいということになります。 そして のこりの質問である ● あぜぎわの葉に斑点状の枯れた点ができる ● 分けつ〔イネの株がますこと〕がうまくいかない ● 下葉が黄色くなっているが、これは病気ではないのか ですが、これらは、まずまちがいなく土中の酸素不足が原因の生育 不良です〔とくに田植直前になって 生の有機物をいれた田んぼや、 前作の葉もの野菜や牧草を鋤きこんだ田でおこりやすい〕。 田にはいって、歩いてみるとわかりますよ。 そんな田に入って歩くとでてくるものは、泡・泡・泡 ・・・・そう、 土中の有機物が微生物によって分解される過程ででてくる メタンや 硫化水素など の気体が、湧き出ているのです。 つまり水面下の土の中では → 田の土の中の生の有機物が分解し、ガスが発生している → 土中のチッソが有機物の分解に使われている という状況に陥っている。 この状態では、イネの根が酸素を吸えませんし、生育に必要なチッソ 分も土中で不足する。結果として、根の生育がうまくいかないために、 その影響がイネ全体の生育に及んでいると考えられるわけです。 したがってこんな場合の対策は、 → 田の表面を空気に触れさす → 土中のガスを逃がす ことが有効となります。その方法ですが、 ■ 田の水を抜いて、田の表面を出す ■ 除草を兼ねてタズリさまを使用する といった対策が効果的となります。イネの生育がどうも思わしくないと、 思われている方は、ぜひ、お試し下さい。 そうそう、そして タズリさま。土中に空気も入れ、そのうえ除草もで きる現代版のタズリさまは たとえば こちら です。 ガスを抜くことが功を奏して、イネの生育が回復したとき。そのと きに思う・・・「農家は田にはいってたんぼ、いや、なんぼ/笑」。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」 のの お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.03 13:51:53
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