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カテゴリ:the Sleeping Cat/眠り猫
今では左甚五郎という名を耳にする機会はほとんどありません。
でも落語や講談が庶民のメジャーな娯楽だった時代には、 左甚五郎は非常に有名だったのです。 左甚五郎は落語の世界では重要な登場人物の一人でした。 熊さん、ハッツアン、ジンゴロウ、 ぐらい…というと少し誇張になるけど、 かなり登場頻度の高い人物だったのです。 有名なのは竹を薄くそいだもので水仙を作った話。 最初は蕾なのだけど、水にさすと、花が開くように工夫されていて、アッと言わせる。 ほかにも、京人形をつくったら踊り出したはなしとか、動物の彫り物が動き出す話とか色々なネタがあった。 もちろん全部フィクションです。 だから、左甚五郎といえば、みんな知っていた。 寺や神社にチョット個性的な建築彫刻があると、 いつのまにか甚五郎のつくった、という話がくっついてくる。 日光の眠り猫もその中の一つだったと考えられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.07.24 04:38:46
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