041366 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

雑記帳。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
December 21, 2004
XML
カテゴリ:悩み・迷い

『堕胎』

この2文字を読んで、何を示すのか気付く人は少ないだろう…と思います。
一般的に「人工中絶」と呼ばれるもの、と言えばお分かりでしょう。
今日は、私が殺した『我が子』について。




本当はもう少し先にこの話を書こうと思っていたのですが…。
ひっこりんさんのHPにて少し触った為、これを機会に書きたいと思います。
どうでもいい話かもしれませんが、少しだけお付き合い下さい。




人工中絶。

この4文字に、まさか自分が関わるとは夢にも思っていませんでした。

愛し・愛された、彼。
『何があっても、子供と碧を守る』
私の両親の前でそう誓った彼。
今、考えれば…結婚前に子供ができるなんて事は、本当はあってはならない事。
ましてや、わざと狙って子供をつくる、なんて。
でも、当時は本気で。
結婚して、家庭を持ちたくて。
彼が言った「できちゃった結婚、狙おう」という台詞に、安易にのってしまった私。
子供ができて。
私の両親へと挨拶に来た、次の日。
彼のご両親へと、挨拶へ。

その時、彼の親さんから、言われた事。




『親戚への体裁が悪い。堕ろしてくれ』

『あなたが自分の子供だったら言えないが、あんたはヨソの子だから言わせてもらう』

『一体、どういうつもり?』




他にも何か言われていたような気がしますが、もうはっきりと思い出せません。




彼の家は。
特別大きい訳ではなかったのですが…彼の祖父母がかなりの資産家だったようで。
彼の家が主催で茶道の会合を開いたり。
何かあると、一族全員が集まるような、そんな家系。

『その子供を堕ろしてくれれば、結婚はしてもいいから』

そう、言われました。
逆に…。
彼に対して、彼のご両親が言った事。

『子供、産むのなら…縁切らせてもらう。大学へ行った費用も、全額払え』

『会社も当然クビ』(彼は祖父の経営する会社で働いていた)

その瞬間だった、と思いますが。
彼の態度が、おかしくなって。

言われっぱなしで泣き続けていた私。

「結論はそちらで出しなさい」
と言われ、彼と2人きりに。

泣き続ける私に、彼が言った事。




『堕ろしてくれ』




開口一番、でした。




その時、彼が言っていた事は…もうあまり覚えていません。
子供を堕ろす理由として。

・絶縁されると、親の死に目にも会えない。
・職を失っては、生活していけない。
・今、新しい仕事が見付かると思ってるのか!?

とか、言っていたような気はしますが…。



死に目にも会えない。

それまで、アナタは何もしないつもりなの?
ご両親に、理解を求めるつもりはないの?

職を失う。

縁故で試験も就職難も経験した事ないから、転職したくないんじゃないの?
仕事がない?
職安に一度も行った事がないくせに、何を言ってるの?
私は職安で今の仕事を見つけたのよ?

「職安で呼ばれるまで、バカみたいに順番待ちすればいいのか?」

何をそんな小バカにしているんですか。
ただ単に、楽な職場から転職したくないダケなのでしょう?
それならそうと言えばいいじゃない。




子供を守る。

その気持ちは、ウソだったの…?




子供を堕ろす理由を、延々言い続ける彼。

『もう、いいよ…』

涙が止まりませんでした。




もちろん。
彼だけを、責めている訳ではなく。
子供を堕ろすと決めたのは私自身で。
私一人でも、産むことはできたのに、殺したのは…私。
きっと、あの子は母である私を恨んでいるでしょう。

どうして殺したの?

そう、言われているような気がして。



きちんと神社で供養をして頂き。
現在は、お寺さんで眠っているあの子。

検診の超音波に写った、小さなあの子。
丸くて。本当に小さい姿だったけれど。
確かに存在していた、新しい命。

守ってあげたかった。
守らなくてはいけなかった。



来年の3月20日。
あの子の、2度目の命日。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 21, 2004 07:00:48 AM
コメント(19) | コメントを書く
[悩み・迷い] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

和ランチ♪ New! ふらっとぴっとさん

ひっこりんの冒険 ひっこりんさん
ようこそ 小雪牡丹… 小雪牡丹さん
にわろぐ たまご屋ひろっちさん

© Rakuten Group, Inc.