NHKスペシャル「シルクロード」を見た。
今回はhakapyonの好きな
遊牧民・モンゴル特集である。
おまけに、21:00からは現在の新「シルクロード」、23:20からは旧「シルクロード」の再放送(ともにモンゴル特集)と、たて続けにシルクロード三昧である。
新旧を同じ日に放送させるとは。
NHK、なんと粋な計らい。
フジもこれに見習って、4月から「恋に落ちたら」エピソード1として「ピュア」の再放送をするくらいの気概を見せていただきたいものだ(??)。
おまけに旧「シルクロード」には在りし日の司馬遼太郎大先生が登場していた。
うおおお、あの墨汁に浸す前の毛筆のような純白の頭髪、間違いなし。
ヨーヨーマのチェロ、喜太郎のシンセサイザーが
ともに旅情を感じさせる。
遥か遠き、絹の道・・・
モンゴルの空は、やはり蒼かった。
そして緑の草原は色濃く、どこまでも続く。
対して、パオの中は燃えるような赤色をしている。
見渡す限りの緑(の草原)に対しての、補色残像対策か。
それとも騎馬民族の闘争心の色なのか。
天山山脈の稜線は雪を頂いて白い。
太陽から近い場所で、色彩がのびやかに息づいている。
小学校の教科書の写真で見て憧れたとおりだ。
やはりモンゴルの風景は美しい。
天馬に乗って草原をかけるモンゴルの民はみな日に焼け、深くしわが刻まれている。
素朴な、力強い表情が笑うと一気に人懐っこくなる。
少数民族に囲まれた司馬さんの笑顔が、まるでおもちゃを手にした少年のように可愛らしかった。久しぶりに同郷の友人と再会した時のような気さくさで、少数民族の方たちと接しておられた。なんでも司馬さんは、モンゴルが好きで、なおかつ少数民族がお好きなようだ。
彼らはみな気さくで、誇り高い。
マイノリティであることが、自然とアイデンティティを大切にするのだろう。
中国では、少数民族は紙幣の絵柄になっている。日本の紙幣の絵柄に登場する人物が錚々たるメンバーであることからもわかるとおり、中国での彼らは貴重な「誇り高き」民族なのだ。
その孤高な存在感が司馬さんを惹きつけたのかもしれない。
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最終更新日
2005.03.24 13:33:41
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