◆【青天を衝け】クランクアップ “栄一”吉沢亮「すごく自分にとっていい経験になった」(2021.11.9 ORICON NEWS)
俳優の吉沢亮が渋沢栄一役で主演を務める大河ドラマ『青天を衝け』が、きのう8日にクランクアップを迎えたことが、発表された。昨年7月のクランクインから約1年4ヶ月にわたる撮影を乗り切った吉沢は「すごく自分にとっていい経験になりました」と胸の内を語った。
本作は、生涯に約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」、晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれ新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一が、幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続け、高い志を持って未来を切り開いていく姿を描かれる。
物語は、いよいよラストスパートに突入。栄一が飛び込んだ商いの世界には、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)が 跋扈(ばっこ)していた。新政府を辞め、実業界の先頭をひた走る栄一。一筋縄ではいかない強力なライバルたちとの戦いの火蓋が切られる。その熾烈(しれつ)な戦いのさなか、家族にも大きな出来事が……。栄一は夫として、父として、家族を守り、未来へとつなげていくことができるのか。放送は、12月26日に最終回を迎える。
■吉沢亮コメント
『青天を衝け』、クランクアップいたしました。約1年半の撮影期間でしたが、本当にたくさんのことを学ばせていただいて、そしてすてきな出会いをたくさんさせていただいてすごく自分にとっていい経験になりました。
そして何より『青天を衝け』を見ていただいている皆さんが応援してくれたことで、最後まで走り抜けられたのかなと思います。撮影は終了いたしましたが、栄一たちの物語はまだまだ続きます。最後まで見守っていただけたらうれしく思います。
■菓子浩制作統括コメント
無事にクランクアップの日を迎えられて感慨無量です。すべてのキャスト、スタッフの皆さまに感謝します。コロナ禍での収録という大変厳しい状況の中、大森美香さんの力強い脚本を道しるべに、キャスト、スタッフ、みんなの力を結集して進んでまいりました。
なかでも、吉沢亮さんには13歳から91歳までの渋沢栄一を演じていただきました。恐らく大河史上最長ではないでしょうか?
志士から幕臣、新政府から実業家、どのステージの栄一もとても魅力的で圧倒されました。自分たちの作っているドラマなのに、その主人公の言葉や行動に勇気づけられるという経験を何度もしました。「青天を衝け」を支えてくださった皆さま、そして「青天を衝け」をご覧いただいている皆さま、本当にありがとうございました。最終回まで渋沢栄一は走り続けます。どうぞ最後まで「青天を衝け」をよろしくお願いします。
栄一さん!
激動の世を
走り抜けたね
お疲れさん!
(hakapyon心の一句)
コロナ禍withマスクのこの折に
13歳から91歳まで
あの膨大な量の科白を
毎日飲み込んで吐き出して
血洗島を駆け、上司や友の死に涙を流す
まさに幕末~明治期を生きた
渋沢栄一と同じ
「激動の世を生き切った」感!
栄一の中の人の
「役を生き抜く闘い」は終わりましたが
ドラマはまだまだ続きます
haka人生初の
「大河ドラマ★完全完走」(=一話も見逃さずに第一話から最終話まで見届ける、の意)
ここで果たして見せようぞ!
◆吉沢亮、栄一として年齢を重ねるほどに増す魅力 『青天を衝け』は今に直結する異色大河に(2021.11.7 Real sound)
「まことに、人は一面ではねえの」
とは、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)第33回において、渋沢栄一(吉沢亮)が、三野村利左衛門(イッセー尾形)について言った言葉だ。だが、この言葉ほどこのドラマ自体、このドラマの登場人物たちを的確に表している言葉はないだろう。そして、その最たるものが、主人公・渋沢栄一である。
吉沢亮演じる渋沢栄一が面白い。幕末から明治となる転換期、多くの死と、「生き残ってしまった」罪悪感を抱える人々の姿が描かれた時期。本来なら時代劇ファンの熱量が下がっていくはずの時期でもある、第27回以降を、吉沢は、みなぎる生命力を感じさせる演技によって、力強くリードしていった。娘・うた(山崎千聖)からの無邪気な問いかけに応える時の慈愛に満ちた表情。大隈重信(大倉孝二)とのコミカルな舌戦。土産話や、蚕話に興じる時の凄まじい話術。そのあまりの美しさから、憂いを帯びた陰のある役柄こそ似合う俳優だと思わずにはいられなかった吉沢が魅せる、嬉しい誤算。その底抜けの明るさは、観ていると、気づいたらこっちまで楽しい気分になってくるほどの威力がある。
だが、そんな栄一も、明るく陽気なだけではいられなくなってきたのが、最近だ。現代に繋がる仕組みを次々と作り「近代日本経済の父」となっていく輝かしい栄光の裏で、ビジネスマンとしての非情さや、男としての狡さも垣間見せる。年譜と照らし合わせて見る限り、先週放送の第33回の栄一は35~37歳ぐらいと思われる。両親を看取り、独立し、第一国立銀行の頭取という責任ある立場を担うようになった、順風満帆の壮年期。昔も今も変わらず「おかしれえ」ことにのみ突き動かされるが、胸に抱くのは、若い頃の「ぐるぐる」した感情ではなく、商いの世を戦い抜くために必要なバイブル「論語」である。
また、史実上避けられないことであるとは言え、さらりと「不倫」が描かれたのも斬新だった。大きな葛藤やロマンスなどで「そうせざるを得なかった理由」を大仰に語り主人公を庇おうとする方法もあったはずで、大森美香脚本はなかなかにクールである。その後描かれた、常に対極の位置にいる妻・千代(橋本愛)と妾・くに(仁村紗和)の対比も見事だった。不幸なのは苦労続きの末に浮気された千代だけでなく、常に日陰に潜むように生活しなければならないくにもまたそうだ。「あんたが嬉しいだけじゃなくて、皆が嬉しいのが一番」という母・ゑい(和久井映見)の教えを仕事面では常に守り続けてきた栄一だが、私生活においては、その約束を守れているとは言い難い。救いは、千代の優しさによって成り立っている、女たちの連帯のみである。
第33回は、印象的な回だった。西郷(博多華丸)と大久保(石丸幹二)の死が描かれ、武士の時代が終わり、資本主義の時代へと移行すること、そしてそれが「パンドラの箱を開ける」行為かもしれないことが、三野村の言葉によって示され、彼もまた死をもって退場した。時代がまた、新たなフェーズに移行する直前の第33回は、「総括できない男たちの総括」の回でもあった。
そう感じるのは、大森脚本が敢えて「描かなかった物語」ゆえだ。本作は、倒幕から明治維新までのその最中、何が起きていたのかということを2つの視点から描いた。1つは、パリにいる栄一から見た「商人たちの維新」。五代才助(ディーン・フジオカ)の暗躍が幕府に与えた決定的なダメージという、これまでの大河ドラマが描いてこなかった側面は新鮮だった。もう1つは、彰義隊に振武軍、箱館戦争と、最後まで新政府軍と戦い続けた喜作(高良健吾)から見た「現場の維新」である。だが、本来ならもう1つの視点があってもいいはずだ。つまりは、「トップから見た維新」、最後の将軍・徳川慶喜(草なぎ剛)から見た視点である。
それは後々彼自身の言葉によって、彼の心の傷が癒えた後に語られ、きちんと総括されるものだと思ってきたが、語られないままで終わろうとしている。彼が美賀子(川栄李奈)と子供たちに囲まれて第二の人生を楽しそうに生きていること自体は安堵すべきことだ。それでも、そのことに対する違和感を平岡円四郎(堤真一)の妻やす(木村佳乃)が直球でぶつけにいくことで、その「語られていないままの物語」の存在が浮き上がってくる。また、「聞けない男たち」のやるせなさが際立つのである。栄一は、政治の話になると何も言わなくなる慶喜に対し、何度も言葉を呑み込んできた。「上様のため」と仲間と共に命を懸けた喜作は、戦うことを望んでいなかったのだろう慶喜に対し、自身が最後まで戦ったことを恥じ、「合わせる顔がない」と、会うこと自体を己に禁じた。
何も言えない男たちは、総括したくても総括できないモヤモヤを、喜作が言うところの「10年越しの俺たちの横浜焼き討ち」にぶつける。蚕卵紙の外国商人による買い控えに対する売り控え作戦である。死んでいった仲間たちとの思い出を胸に、火を投じる栄一・喜作・惇忠(田辺誠一)の姿に、どうにもならず、それでも前に進むしかなかった彼らの心の中で燻り続けていた炎の揺らめきと、その昇華の様を見た。
本作は、郵便や銀行など、現代の生活の基盤となる様々な物事の成り立ちを興味深く見つめることができる、「今」に直結する異色の時代劇であるとともに、『ハゲタカ』(NHK総合)や『半沢直樹』(TBS系)を思わせる優れた経済ドラマとしても楽しめる、これまでにない大河ドラマだ。イッセー尾形演じる三野村も圧巻だったが、中村芝翫演じる岩崎弥太郎もまた迫力満点。商いの「バケモン」たちのバトルは、まだ始まったばかりである。
怒りに震える場面
「ガラスの仮面」「エースをねらえ!」的
ほぼ白眼状態の三白眼と
アーモンドの形の眼を真っ黒にして
口角をきゅっと綺麗に上げて明るく笑ってる場面との
栄一の表情のギャップよ
演じている時は
その繊細かつ爆発力のある
感情表現に惹きつけられ
ふとした静止画では
すっかり忘れていた端正な顔立ちに
つい見惚れてしまう
そしてやっぱり声が好きだな
台詞回しというか
単純に耳が心地よい
眼にも耳にも心にも響く
栄一、実に楽しいっす!
そんな栄一の気合と気迫
「生きてる感」に
他の役者さんも自然と芝居を引っ張られている印象
俺が主役だ!と気負うことなく自然体で
演じることで「大河を背負う」
風の時代のカリスマですなあ
制作発表時の2019年9月から(コロナ前だぜ・・・遠い昔のようだ)
首を長ーーくして待っていた
大河ドラマ「青天を衝け」も
2021年11月現在
残すとことあと7話(寂しいよおー)
千代ちゃんの活躍、そしてロス後
「言い訳をしない男」慶喜さんの失われた時間
日本の未来を見据える栄一の展望
家康様の今後の立ち位置…などなど
これから終盤にかけても気になることは山の如し
白髪頭のじじい栄一の今後の活躍も
楽しみでございます!
◆【youtube動画】国宝級イケメン吉沢亮がひたすらカニについて語る
走り抜いた自分へのご褒美に…
存分にカニ食べて!笑